HOME > 仕事の流儀

自分の真似をしない

ミーツー(=私も)という言葉があります。
すでにある何かと似たようなコンセプトで商品化すること。
この発想で生まれた商品は、価値の分散でしかなくて、お客様にとっては少しも新しくないわけです。
だからできりだけオリジナリティを優先させたいんです。

気をつけなければいけないのは、たとえ自分のつくったものであっても、同じようなやり方で同じような商品を続けて出せば、やはり二番煎じと受け取られてしまうこと。
できれば、それもやめたい。

そうしないためには、すべてを変えるんです。
変えることを恐れては先に進めません。

(プロフェッショナル仕事の流儀4より)
2008.04.30:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

二秒との戦い

消費者が清涼飲料を選ぶ時間は、立ち止まってからわずか二秒。
そして、その決め手になるのが「サプライズ」だという。

ある個性を出すためには、その個性を一瞬にして伝えられるようなデザインやネーミング、そして味といった要素が必要なんです。

「説明しなくても一発でわかる。しかも二秒で」。これが我々の業界の掟ですから。

二秒という数字は、要するに一目惚れみたいな感覚。「あの娘、好きっ!」というのに近いですね。

(プロフェッショナル仕事の流儀4より)
2008.04.29:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

自分にウソをつかない

「次」「ダメだろう!」。次々とたたみかけるダメ出しは、佐藤の会議の名物だ。
佐藤は自らアイデアを出すわけではない。刺激を与え、メンバーの力を引き出す。
自分の感んじたことをストレートに表す。オブラードに包んだ言い方はしない。

身内ですから、本音の付き合いや臨場感みたいなものを大事にしています。
部下から嫌われることは、あまり恐れないようにしています。
何度もダメ出しするのも、叱咤激励のつもり。
その瞬間は「この野郎!」と思われるかもしれませんが、
そのほうが結果的によい仕事につながる場合もありますから。

(プロフェッショナル仕事の流儀4より)
2008.04.28:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

チームは異種格闘技

佐藤は商品ごとに20人ほどの独自のチームをつくる。
メンバーは社員以外に、社外のデザイナーやコピーライター、営業マンなど、
会社の枠を越えて人を集め、商品のコンセプトから容器のデザイン、広告まで一緒につくり上げていく。

ミーティングの場は職種を越えて、全員が意見をぶつけ合う。
「徹底的にこだわってくれ!結局一つのものしかつくらないんだから」
佐藤の熱気が伝播し、皆その気になっていく。

「惜しいねえ。これかな? もう限界?」
う~ん、値段的には・・・・。」と苦しげに答える担当者。
ほぼ、ゴール。でも、まだ、何かが足りない。もっと上に行けるはずだ。
佐藤は、またダメを出した。

メンバーはいう、「あそこまで信念をもって言ってくれる人はいない。この野郎と思いつつも、納得してもらうまでやろうと思うんですよ」

(プロフェッショナル仕事の流儀4より)
2008.04.27:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

商品には開発者の人間が出る

大手飲料メーカーの商品企画部長、佐藤章。
年間500万ケースで「ヒット」、1000万ケースで「大ヒット」といわれるこの業界で、
缶コーヒーが、1999年に1050万ケース、翌2000年には緑茶で2250万ケース、
2001年はウーロン茶で1300万ケース、2002年はアミノ酸飲料で1470万ケースと
4年連続の大ヒット商品で、業界をあっと言わせた。

コンビニエンスストアの清涼飲料コーナーで、消費者が商品を選ぶ時間は約2秒。
その2秒で、いかに商品を手に取らせるか。商品は、その開発者の「人間」が出るという佐藤。
「間違えてもいいんだ。自分を出せ」。共に闘う部下たちに、佐藤は今日もハッパをかける。

(プロフェッショナル仕事の流儀4より)
2008.04.26:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]