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ベンチャー企業成功の秘訣

秘策があるわけではありません。
何か理由があるとすれば、私たちには夢も目標もあって、「これをやりたい」と
いう気持ちの強さでは絶対に負けないということでしょう。

その気持ちの強さが表れるのが、製品づくりです。
具体的には、製品の開発スピードや、お客様への対応の仕方、あるいは難しいこ
とにあえて挑戦する精神であったり、そんな「思いの強さ」かもしれません。

私たちは、シーズ(=種。自社所有の技術やアイデア)があって開発・製品化し
た会社ではありません。
自分たちの生き方の選択肢として起業という生き方を選んだ。
そして、会社を経営する上での目標や技術者としての夢といったものをベース
に、自分たちに何ができるのかを考えることからスタートしているんです。

「これからの世の中には、こういうことが求められるに違いないから、それを実
現するためにこんあ技術を使い、こんな製品をつくろう」というマーケット寄り
の発想なんです。

そんな目標を諦めなければ、会社はずっと続いていくと思うんですよ。
300年は続くような会社にしたい。
そういう大きな枠組みで考て、自分の軸や価値判断がブレないようにしています。

By秋山咲恵

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.11:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

オフィスと工場が同じフロアにある理由

もともとのコンセプトは「フリーアドレス」。
自分の机があると、どうしてもそこに根を下してしまいます。
そこで、個人に固定堰をつくらないフリーアドレスというスタイルを取り入れた
んです。

必要があれば、自分から動いて情報を取りに行くし、いろいろな部署の人と簡単
に話ができます。
その延長が、オフィスの隣に工場があるということなんです。

「部門の壁」ということがいわれますが、あれは物理的な壁より、人の心の中に
壁ができるんですね。
「あの人はどこそこの部の人だから」という意識があるために、自分から声をか
けたり、直接会いに行きづらくなる。
そうでない環境をつくっているということです。

By秋山咲恵

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.09:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

大企業と渡り合う

技術者である夫は開発に専念する副社長、社長として会社を率いるのは、妻の秋山咲恵。
夫唱婦随のベンチャー企業「サキ・コーポレーション」を設立12年で、世界シェア2位にまで育て上げた。
組織の壁を取り払い、スピードを重視した秋山の経営手法はビジネス界でも注目され、数々の経営賞を受賞している。

秋山の会社は、携帯電話やパソコンに入っている電子基板に不具合がないか調べる検査機器の製造・販売を手掛ける。
価格は1台1000万円。大手電機メーカーと世界シェアのトップ争いを演じる。
社員は60人、平均年齢30歳という若い会社だ。

大企業と互角に渡り合える秘密の一端がオフィスのレイアウトにある。
営業や経理と同じフロアに、製品を組み立てる工場が併設されている。
部門の壁をなくし、顧客の要望を即座に製品に反映させるためだ。

営業マンや技術者たちは、遠慮なく互いの仕事場を行き来し、意見を交換する。
それが、技術開発や顧客への対応といった場面で、「スピード」という大きな強みを生み出す。

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)

戦略とは「勝てる場の発見と勝てる条件づくり」である。
資本力では大企業に敵わない。
中小・零細企業は小回りとスピード、中堅になると専門性で勝負。
サキ・コーポレーションは、専門性とスピード双方で圧倒的に強い。

2008.05.08:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

佐藤章のプロフェッショナルとは

テクニカルな人じゃなくて愛情がある人ですね。
心が動くというか、「あのブランドと食らいたい」と人に思われるようなブランドをつくれる人はプロだと思う。

モノを生み出すという作業は、それくらい魂が動かされるような、精神的要素のあるものなんです。
それがなければ、人々が憧れを寄せるブランドには行き着かないでしょう。

いつの時代になっても身の回りにおいておきたくなるものに挑み続けていくことが、プロの仕事ではないでしょうか。

(プロフェッショナル仕事の流儀4より)
2008.05.07:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

ヒット商品を生み出す秘訣

ヒット商品をつくれるかどうかということは、人をハッピーにしてあげるかどうかですね。
例えば、スポーツで、いい場面を見せてもらうと感動しますよね。
開発は、ともすると自己満足に陥りがちなので、お客様がハッピーになれるかどうかを常にチェックする必要があります。

開発者のスタンスとしては、まずは自分を素直に表現することでしょう。
そのためにも、どんどん言葉を書いて欲しい。
言葉は僕らの武器ですから、自分で感じたことをどんどん書き出して攻めて欲しい。

By佐藤章

(プロフェッショナル仕事の流儀4より)
2008.05.06:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]