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会社を育てるための基本方針

会社を始めたのは、キャリアアップやお金のためではありません。
自分の生き方として、起業という選択をしたわけです。
だから、どんな会社にするべきかと、一生懸命考えました。

やはり、会社というのは世の中に役に立たなくてはいくない。
その中で、喜んでお金を払ってもらえる製品やサービスを生み出しつづけられるのは、どんな会社だろうと考えました。

そこで、仮説をつくって実行した結果を検証し、行動修正する。
それを繰り返せば、求める答えに収束するはず、
と気づいたのです。

組織においても、そこに働く一人ひとりが自分の判断で自律的に仕事ができれば、大きく間違った方向には進まないのではないか。
会社が三百年続くことも可能かもしれない。これが今の私の仮説です。

By秋山咲恵

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)

2008.05.15:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

私を変えた一言

ずっと眠れずにいた秋山さんを救ったのは、夫である吉宏さんの一言だった。

同じ人間でも気の持ちようで、できることがまるで違ってくるんですね。
「二人でまた始めればいいじゃないか」という夫の言葉を聞いた瞬間、急にふっ
と力が抜けました。
憑き物が落ちた、という感じです。

「いろいろなことが起こっても、どうなったとしても絶対に失われずに残るもの
がある」というとこを確信できたのだと思います。
具体的にどう変わったといえば、自分をもっと信じることができるようになりま
した。
以前は、抵抗を受けた時には、ひるんで言えなかったり、違うやり方でお茶を濁
していたことを、はっきり言えるようになったんです。

やはり、気持ちの変化や態度は雰囲気に出ます。
すると、私を見る目もだんだん変わってくるんです。
この積み重ねだと思います。

By秋山咲恵

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.14:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

もうできない、と思ってからが勝負!

会社を始めたときは二人だから何とかなると思っていたんです。
ところが、お金を借り、人を雇い始めたころから、ひしひしと怖さを感じるよう
になりました。
悩んで眠れないというより、ただただ眠れない。体も頭も疲れているのに眠れな
いんです。

そういった苦しい経験は通過儀礼で、それを乗り越えることで次のステージに進
めるのだと思います。
「もうできないと思ってからが勝負だ」と自分で確信を持てるようになるまでには、
やはり、限界に挑戦してきた経験値が必要なのではないでしょうか。

By秋山咲恵

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.13:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

社員の生活を背負うということ

プレッシャーはもちろんあります。
理屈ではなく、気持ちの重圧としてのしかっかってきますね。
でも、それと闘っていかねばならない。自分が選んだ道ですから。
乗り越えなければいけない壁だという気持ちです。

何かトラブルが起きた時に、まず思うのは「諦めるわけにはいかない」ということ。
どう対処すればいいかということをいつも考えます。
優先順位や方向性を私が示すことで、動いてくれる人がいるわけですから、
できる限り平常心で、しかもなるべく素早く判断を下さなければなりません。

By秋山咲恵

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.12:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

経営判断で心がけていること

いつも心がけているのは、判断をするときには平常心を保ち、冷静でいるという
こと。
感情がささくれだったり、気持ちがブレたりしたときは、必ずといっていいほ
ど、あとでやり直さなければならなくなっています。

私はトップとして、部下に対しては常に正しい方向を示す羅針盤でいたいと思う
んです。
そのためには平常心を保つこと、冷静でいることが大切。
そこさえキープできれば、それほど間違った判断をすることはないだろうと思っ
ています。

平常心を保つために大切にしているのは、バランスをとること。
人間としてのバランス感覚みたいなものを常に保つようにしています。
仕事で頭を使うことが多いので、筋力トレーニングで頭と気持ちのバランスを保
つとか、
いわゆる「心技体」のバランスをとることが、高いレベルで平常心を維持しつづ
けられる道かなと思っています。

筋トレでも、何か別の趣味でも、集中すると頭の中が真っ白になるんですよ。
ある種、自分の能力や体力の臨界点を超えるようなものにチャレンジすること
で、真っ白な状態をつくると、
リセットされてすっきりするような感覚がありますね。

By秋山咲恵

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)

聖書に「汝の敵を愛せよ」という言葉があります。
これは、「戦いにおいて、敵を愛するくらい冷静になれ」という意味だそうで、
冷静でないと的確な判断ができないからだそうです。
それに、秋山さんのバランスの取り方が参考になります。「心技体」とはよく
いったものですね。
西洋にしても、日本にしても先人の知恵には学ぶべきことが多いです。


2008.05.11:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]