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独創的な料理の発想の源は何か

基本的に、私どもの店は、普通の値段ではないので、
「もっとこうしてほしい」という要望は当然あるでしょうね。
(ちなみに、夜の献立は一席五万円)

肉しか食べない方とは反対に、野菜しか食べられない方も来られます。
出し汁に鰹節も使えないので、昆布やしいたけをベースにしたり、
そこにペースト状の野菜を入れ、ポタージュ風にしたり、と工夫をします。

そういった料理の発想は、思いつきから生まれることが多いのですが、
経験していないことには思いつかないわけです。
引き出しの中に様々な経験が入っていて、それを組み合わせる感じ。

By徳岡邦夫

(プロフェッショナル仕事の流儀7 File No.21より)

2008.07.04:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

102%にこだわる

この日、夜に来店する客から電話が入った。相手はアメリカ人の観光客。
夫は、魚も野菜も食べられないという。
高級料亭で、肉だけのコースなど前代未聞。それでも、徳岡は予約を受けた。

「人間の能力は、使わないと縮む気がします。
だから、いつも102%とか、そういうギリギリの危険の淵に立つんです」
もう、いつ落ちるかわからないっていうときに、プッと能力が膨らむ気がすると
いう。

徳岡は、八皿の肉料理をすべて違う味付でつくることにした。
客が来るまで、あと4時間。
ソースや調理方法を吟味し、これまでにない和食コースを考える。

次々に新たな肉料理をつくり出した。
客の反応が気になる徳岡。衝立の後ろで聞き耳を立てる。
「Looks good(おいしそう)」「Excellent skill(すごい腕前だ)」

伝統を守り、伝統を壊して客をもてなす。
この日も無事、一日を終えた。

(プロフェッショナル仕事の流儀7 File No.21より)

2008.07.03:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

伝統を守り、伝統を壊す

京都・嵐山に日本を代表する高級料亭がある。
総料理長・徳岡邦夫、今、日本料理の新しい担い手として海外からも注目される。
伝統にとらわれない斬新な料理は、日本料理の“アバンギャルド”と賞賛さる。

徳岡の信条は「伝統を守り、伝統を壊す」
そこには、格式のある「日本料理」「高級料亭」といったこだわりはない。
「どうせやるなら徹底的にやるほうが面白い。何したって一生に一回ですから」

徳岡の料理は、しきたりにとらわれない厨房から生まれる。
調理人の仕事は分業制だが、その和やかな雰囲気は他の料亭と全く違う。
総料理長の徳岡に対し、若手スタッフがごく自然に軽口をたたく。

休憩時間には、いつも笑い声が響く。厳しい上下関係は一切ない。
和やかな空気は、徳岡が意識して作りだそうとしてきたもの。
「楽しい職場の方が、力を発揮できる」と徳岡は考える。

(プロフェッショナル仕事の流儀7 File No.21より)
2008.07.02:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

失敗を検証し、学ぶ

将棋というのは、徹頭徹尾、失敗を検証し、そこから学ぶ競技だそうである。
プロへの登竜門である奨励会では、対局よりも長い時間をかけて指し手を研究す
るという。

私たちは、失敗してしまった場合、ついついそれを忘れたいために、「水に流
し」てしまう。
失敗から学ぶためには、自分のやったことに対し、逃げずに正面から向き合わな
くてはならない。
そうでないと、同じ失敗はまた繰り返される。

By茂木健一郎+α

(プロフェッショナル仕事の流儀7 File No.20より)
2008.07.01:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

羽生善治のプロフェッショナルとは

揺るぎのない人ではないかとおもいます。
プロとして求められているものがあると思うので、その信念と誇りを持っている人。
プロの格や誇りは揺らいではいけないし、変わってはならないものだと思います。

(プロフェッショナル仕事の流儀7 File No.20より)
2008.06.30:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]