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新しい一歩を踏み出すために

30代、40代になっても新しいことは始められると、小栁さんは身をもって示
している。
しかし、実際には始めたくてもなかなか踏み出せずにいる人も多いのではないか。

学生時代は勉強のし過ぎ、サラリーマン時代は仕事のし過ぎ、定年以降は暇すぎ。
全体を平均にならせば、すごく楽しめるのではないかと思います。

どんなことでも、始めようと思えば努力で始められる。
反対に何かを辞めるのは勇気が必要です。守りたい物がたくさんあるわけだから。

転機をチャンスと思うか負担と思うかでしょうね。
負担を嫌う人は、おそらくいつまで経っても運に恵まれない人。

新しいことを始めたら、必ず負担やリスクを背負うものです。
それをチャンスと思えば、先の道が開けていくんですよ。

By小栁栄次

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.22より)


2008.07.19:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

アイデア100%、力は60%

いい失敗はたくさんした方がよいと思います。
いい失敗とは、経験値として残るようなもののこと。
ただ、失敗した原因を本人が納得していないと、同じ失敗をしますね。

大切なのは、失敗したときにリカバリーできるだけの体力を残しておくこと。
アイデアは100%注ぎ込むけれど、力は60%程度に抑えておく。
そして、Aプランの半歩後にBプランを走らせておきます。

そうやって保険をかけておかないと、一つが失敗したらすべてが終わりです。
手を抜くのではなく、そうやって気持ちに余裕を持たせておくことが大事です。

By小栁栄次

そもそも人間の脳は、100%を何かに注ぎ込むことはしていない。
それを60%の力と表現するのは、技術者らしい正確な表現かもしれない。

余裕を持つことは非常に重要で、アスリートが世界記録を出すときは、軽く流す
感覚があるという。
そういった状態でないと、最高のパフォーマンスを発揮することは難しい。

By茂木健一郎

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.22より)
2008.07.18:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

究極の目標

中越地震のとき、現場に入って気づかされたのは、現場の生の声の重要さです。
自分たちは、どんな形であれ貢献できればと思っていたのに対し、
持ち込んだロボットを「これは使えません」と否定されたんです。

じつは、レスキューロボットが人を助けた事例はまだないんです。
自分たちの開発したロボットが実際に救助活動に使われて、
それなりの成果を上げることが目標です。

By小栁栄次

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.22より)
2008.07.17:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

仕事と遊びの境界

僕がやってきた教育や研究開発は、心躍ることが本当に多いんです。
だから、仕事だと思ったことはないですね。
深夜になってまで残ってやっているのは、自分にとって心地よいことだからなん
です。

By小栁栄次

強制されてやっているのか、自分で進んでやっているのか、その考え方の違いで
脳の働き方は全く違ってくる。

By茂木健一郎

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.22より)
2008.07.17:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

視野を狭くしないためには

ひたすら研究に打ち込むことは大事ですが、それが独りよがりになっては世の中
に通用しません。
僕が「恋をしろ」というのも、相手の気持ちになって考えようということ。

教育や経営に理念が必要なように、技術者も理念から始まるんです。
その理念とは「幸せになる権利は誰にでもある」ということ。
だからロボットも、人が皆、幸せになるために存在しなければなりません。

日本では、いわゆる3K(きつい、汚い、危険9な職場に導入されましたが、
今後は、体の不自由な方や高齢者が使えるようなロボットが開発されるでしょう。
そういった優しい技術は、優しい心がなければ開発できません。

By小栁栄次

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.22より)
2008.07.16:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]