花火には不思議な魅力があるんですよ。
光と色と音の三つが重なり合う魅力と爽快感は、格別なものがあります。
動物と人間の決定的な違いは、火を扱えるかどうかといわれています。
また、文明の発達は火を扱うことによって押し進められたとも聞きます。
そういう意味で、火には文明のふるさとみたいなとことがあって、
それを扱うことに対する憧れみたいなものが人間にはあるのではないかと思います。
その火を芸術化したものが花火なんです。
だから、その魅力は人間の心に沁みついているんですね。
By野村陽一
(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.24より)
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闇夜のカラスといわれて
「闇夜のカラス」というのは、花火師にとって本当に屈辱的な言葉でした。
それを聞いた瞬間、体に電気が走ったようになって、生き方を変えようと意識が
切り変わったのです。
その後、結果が出るまでの十九年間はつらい時期でした。
本当に、寝ても覚めても花火のことばかり考えていました。
あらゆるものを絶たないといいものは出来ないのではないかと、あえて厳しい状
況に身を置くことにしたのです。
それにしても、十九年は長かったですね。
よい結果に結びついたのは、決してあきらめなかったからでしょう。
くじけそうになったことはありましたが、いいものをつくろうという志は折れま
せんでした。
By野村陽一
(プロフェッショナル仕事の流儀8 File NO.24より)
それを聞いた瞬間、体に電気が走ったようになって、生き方を変えようと意識が
切り変わったのです。
その後、結果が出るまでの十九年間はつらい時期でした。
本当に、寝ても覚めても花火のことばかり考えていました。
あらゆるものを絶たないといいものは出来ないのではないかと、あえて厳しい状
況に身を置くことにしたのです。
それにしても、十九年は長かったですね。
よい結果に結びついたのは、決してあきらめなかったからでしょう。
くじけそうになったことはありましたが、いいものをつくろうという志は折れま
せんでした。
By野村陽一
(プロフェッショナル仕事の流儀8 File NO.24より)
独学で研究した成果
花火の技術には教科書もありませんし、教えてくれる人もいません。
だから、実験を地道にやっていくしかありませんでした。
花火は何万種類という調合による変化があって、火薬一グラムの配合で結果が変
わります。
材料も品質のいいものと悪いものを取捨選択しなければならない。
そういったことを一つひとつ検証していったのです。
競技会でいい成績を出すのに十九年かかりました。
長い年月ここまでかけてできたわけで、いい花火はいきなりできるものではあり
ません。
初めて優勝したときは、辛い思いが一瞬にしてけし飛んだというのが実感です。
結果が出たことがうれしくて、ただただ感激していました。
By野村陽一
(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.24より)
だから、実験を地道にやっていくしかありませんでした。
花火は何万種類という調合による変化があって、火薬一グラムの配合で結果が変
わります。
材料も品質のいいものと悪いものを取捨選択しなければならない。
そういったことを一つひとつ検証していったのです。
競技会でいい成績を出すのに十九年かかりました。
長い年月ここまでかけてできたわけで、いい花火はいきなりできるものではあり
ません。
初めて優勝したときは、辛い思いが一瞬にしてけし飛んだというのが実感です。
結果が出たことがうれしくて、ただただ感激していました。
By野村陽一
(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.24より)