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子どもたちに伝えたいこと

僕が一番伝えたいことは、自分で考え、自分で判断し、自分で行動して、
自分で振り返り、自分で進歩するための次の一歩を考える人間になってほしいと
いうことです。

生徒たちにはいつも、「思考して、判断して、行動すること。そこまでできて初
めて、次が出てくる」
「行動すれば必ず結果が出るから、そこで反省して次に生かせば、絶対に進歩す
るだろう」
「このプロセスを常に大事にすれば、絶対にいいことがある」と言っています。

By田尻悟郎

(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.25より)
2008.08.29:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

人を育てるために大切なこと

人を育てるためには、やはり自分が高まり続けることだと思います。
高まったから見えることもたくさんありますし、
そもそも、自分が努力を怠っては言葉に重みが出てきません。

そして、一人ひとりをよく知ることでしょう。
それぞれの特徴を知った上で、その子の一番良いところを伸ばしてあげる。
あるいはほめてあげる。そうすることで、もっている能力が芽を出し伸びていく
んです。

また、人を育てるには我慢強さも必要ですね。
短気を出して怒ってしまったら、そこですべて終わってしまいます。

そうならないようにするには、長期的に物事を見ること。
「今はできていないけれど、絶対にできるようになる」と信じることです。

「君のこと本当に大事に思っているよ」、「君には、こういういいところがあるよ」
と自信を持たせつつ、「その代り、つらいことも乗り越えなさい」とメッセージ
を送る。
この両方を言い続けることが、大切ではないでしょうか。

By田尻悟郎

(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.25より)

2008.08.28:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

楽しく学べば、勉強が勉強でなくなる

アシスタントの英語教師として来日した日系カナダ人、マサキとの出会いが田尻の人生を変えた。
マサキは、型破りな授業の企画を次々と提案した。

外国人と一緒に料理を作る授業、そしてキャンプやバーベキュー。
田尻は、そんな遊びでどんな英語力が身につくかいぶかしんだ。

ある日、ジェスチャーゲームを行い、出題者がトイレにしゃがんでいる仕草をした。
その時、一人の生徒が手を挙げた。

英語が嫌いで、授業でほとんど発言したことのない生徒だった。
流暢な発音で、こういった。「Are you takinng a damp?」

教師である田尻も知らないスラング表現だった。
生徒たちは、マサキと毎日遊ぶうちに、いつの間にか生きた英語を身につけていた。

「楽しめば、勉強が勉強でなくなる」

これを機会に、田尻は授業の大改造にかかった。
生徒たちが苦手にしていた文法には、教材にアニメのキャラクターを使った。
なかなか声の出ない英会話の練習は、スピードを競うゲームに仕立てた。

子どもたちの歓声が響く魔法のような授業は、こうして生まれた。

(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.25より)
2008.08.27:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

若き日の壮絶な失敗

田尻が教職についたのは、全国的に校内暴力が問題となっていた1980年代前半。
生徒になめられまいと、角刈りにサングラスで突っ張った。

授業はスパルタ。教科書を黒板に書き写し、「明日までに覚えろ!」と要求した。
宿題を忘れた生徒は放課後に残し、課題を終えるまで帰さなかった。

しかし、生徒たちはついてこない。
腹が立ち、毎日怒鳴りまくった。

屈辱的な挫折を味わいながら10年。行き詰まった田尻は、故郷に戻り、再出発をはかった。
そこで、
その後の教師人生を大きく変える出会いをする。

(プロフェッショナル仕事の流儀9 FileN o.25より)
2008.08.26:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

興味を持てない生徒をどう教えるか

生徒が151人いれば、好き嫌いがあって当然でしょう。
英語が嫌いだとか、ワイワイやるより、静かな方がいいとか、
それぞれ好みがあるわけです。

それでは乗ってこない子をどうするか。
クラスの子たちが一番気にするのは、じつはそこなんです。
やりたくない子や外れている子がいたら、自分たちも気分が乗っていかない。

そういう意味でも、みんなでやろうよという雰囲気をつくってほしいわけです。
でも、結局のところ、それは本人の気持ち次第です。

やらなければいけないときには動くだろうし、
気持ちが向かっていないのであれば、待ってあげればいい。
高校に進んでから変わるかもしれないし、社会に出てから変わるかもしれない。

By田尻悟郎

(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.25より)

2008.08.25:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]