HOME > 仕事の流儀

一瞬は永遠に残る

宮沢りえと本木雅弘が、江戸時代の夫婦に扮し、京都の伝統的なイメージを表現
した緑茶飲料の広告。
未来的な白をバックに、着物姿の吉永小百合が液晶テレビに向き合うポスター。

あふれる広告の中でも、ひときわ強い印象を残すこれらの写真は、写真家・上田
義彦の作品だ。
その写真は「上田調」と呼ばれる独特の淡い色彩に彩られ、被写体の存在感が見
る者の胸に迫ってくる。

なぜ、上田の手がけるものは人々の心に残るのか。
「わかりやすい、世の中に徘徊している広告とは違う。微妙で優しくて、頑固で
強い」
そこには、心を射抜くようにシャッターを押す「サムライ」がいる。

(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.27より)
2008.09.13:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

上山博康のプロフェッショナルとは

自分を好きでいられる生き様を貫くこと。
自分を偽らないことだと思いますね。

僕自身過去に負った傷があります。
でも、自分のミスを正直にお詫びしたことは、
今でも失敗だと思っていません。

僕の人生は、ぶざまでのた打ち回るようなことばかりです。
でも、のた打ち回ってきた自分を、今は嫌いではないです。
それがプロであることなのかと思っています。

(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.26より)
2008.09.12:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

医師として生き続ける

医師を続けているのは、やりがいがあるからです。
苦しみも大きいですし、つらいことも多い。
けれども、治した時の喜びはもっと大きいんです。

僕はルーズで怠慢ですが、始めた以上は何があっても最後まで続ける。
それが僕の昔からの信念なんです。

「一つのことができないやつは全部できない、一つできたやつは全部できる」
と、ずっと信じてきました。
だから、途中で少しぐらい休んでもいいから、絶対に完走しよう、と。

成功もプロセス、挫折してもプロセス。すべては人生のプロセスです。
人生というのは夢や希望をエネルギーに時間を飛び回る旅人です。
そのカバンには思い出しか入らない。それ以外には何も残らないんです。

生まれ変わっても、もう一度、医師をやるでしょう。
やり残したことがいっぱいありますからね。

By上山博康

(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.26より)
2008.09.11:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

医療不信の原因はどこにあるか

医療事故が起こると、決まって病院長とかが謝罪会見をして陳謝しますよね。
発覚してから苦し紛れに公式の場で謝罪しても、残された家族が喜ぶはずもない。
テレビや新聞のニュースになる前に、病室のレベルでキチンとした謝罪があるべ
きだと思います。

手術は人間がやることですから、完全とか絶対はないんです。
自分でも意図しなかった結果ですから、誠心誠意謝罪するしかない。

そもそも、プロとアマがトラブルを起こした時は、八割はプロに責任がある。
例えば一流のホテルのフロントで、従業員とお客さんが喧嘩していることはない
でしょう。

どんなに無理難題を言われたとしても、一流のプロだから上手に対応するんです。
医療のトラブルもそれと同じで、患者さんに納得してもらえないのは、説得する
医師側の責任なんです。

By上山博康

(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.26より
2008.09.10:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

なぜ医師を続けることができたのか

医師として、プロとしてのプライドでしょう。
この仕事を生業としている以上、逃げることは絶対に許されません。
逃げるイコール、患者が亡くなることですから。

僕は黒澤明監督の『七人の侍』が大好きで、何度も見ているのですが、
僕らはある意味、あの映画に出てくる侍と同じ傭兵なんです。

患者さんというのは、病気に蹂躙されるだけで、戦う武器がない。
でも医者には武器がある。だから雇われているわけです。

あの映画では主人公級の人が、農民のために死んでいくけれど僕らは死なない。
攻め込ませたら死ぬのは患者さんで、負けたところで僕らはプライドが傷つくだ
けです。
それで逃げるわけにはいかないでしょう。

By上山博康

(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.26より)

2008.09.09:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]