「壊さないこと」ですね。
広告の中で、「ああ、ここがカギだな」と思える瞬間があるんです。
それは場所であったり、人であったり、さらには表情であったりします。
その表情に行き着くためにはどうすればいいのを考えます。
例えば、大声を立てないとか・・・。
それが、「壊さない」というキーワードのもとでつながっているような気がします。
写真は自分を映している鏡だと思っているんです。
自分が何を考えていたとか、何を迷っていたとか、すべて被写体に映し出されて
いる。
にっこり笑っている写真でもないのに、なぜか気持がよくなったりするのは、
撮影の現場で僕がそうなっているからなんです。
By上田義彦
(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.27より)
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