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初出勤でトラブルに直面したとき

初めての人命救助の現場に向かったときは、相当に取り乱していましたね。
何とかしたいと、パニックのような状態だったかもしれません。

そのとき、「寺門、落ちつけよ」となだめられたことが、強烈な印象として残っています。
なぜ他のみなは冷静でいられるのだろうかと思いました。

結局、焦っても何かが変わるわけではない状況で、
冷静に次のことを考えているんだなということがわかるまで、ものすごく長い時間がかかりました。

By寺門嘉之

(プロフェッショナル仕事の流儀11 FIle No.31より)
2008.11.13:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

冷静に心を燃やす

感情をコントロールするためには常に冷静でいなくてなりません。
でも実際には、あえて感情を前面に出すこともあります。

TPOを考えて、自分なりにコントロールしているつもりです。
冷静な判断で士気を高めたり、強い言葉で勇気を奮い立たせたり。

そういった使い分けをしながら、
隊員の持っている力を100%に近いレベルまで引き出したいと常に思っています。

常に冷静でなければならない。
でも心の中に燃えるものがないとエネルギッシュに仕事ができません。

BY寺門嘉之

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File NO.31より)
2008.11.12:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

自分の限界を知ることはなぜ必要か

過酷な現場であるほど、危険の度合いも高まります。
ところが、その危険を感じずに隊員が飛び込んでしまうことがあるんですね。

日頃から訓練を通して、限界に近いところを肌で感じていないと、危険を危険と思えないのです。
ですから隊長は、自分自身が危険の限界を知って、
判断を誤った隊員が飛び込もうとするのを止めなければなりません。

By寺門嘉之

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File No.31より)
2008.11.11:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

過酷な仕事を続けられるのはなぜか

最大の要因は好きだからです。

海難現場では、予想だにしないことや、状況が途中で変化します。
そういった刻々と変わりゆく状況の中で、的確な判断を下さなければならない。

それはものすごいストレスなのですが、反面醍醐味でもあるのです。

By寺門嘉之

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File NO.31より)
2008.11.10:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

精神的なストレスにどう対処するか

私たちの仕事では、救えた命も、救えなかった命もあります。
でも、そのことで一喜一憂することはないんです。

自分の心の奥深くで感情をコントロールして、
精神的なダメージを受けないような機能が働いているのではないでしょうか。

ただ、感情を抑えようとしても抑えきれない場合もあります。
生と死との狭間で仕事をする以上、精神的なダメージを受けることも少なくありません。

組織として精神的なケアを行ってくれますが、個人でも自らの感情をコントロールして、
克服していかなければなりません。

By寺門嘉之

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File No.31より)
2008.11.09:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]