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おいしいだけではダメ

優等生同士のブレンドというのは、ちょっと線が細い。
きれいだけどひ弱、飲んだ後の満足感が少なかったり、
どこか印象に残らないところがあって不満に感じることが多い。

異質な個性をちょっと加えるだけで、すごく厚みや奥行きが出るんです。
ほとんどの原酒は、必ずどこかに生かせる個性を持っているものです。

By輿水精一

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File NO.32より)
2008.11.23:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

原酒を響かせるの意味

響かせるとは、それぞれの原酒が持つ個性のよいところ同士を掛け合わせて、
もっとよい香りや味を引き出せるように重ね合わせて、新しいものにしていくことです。

青色と黄色の絵具を混ぜると緑ができるように、ブレンドも全く違う世界ができる可能性を持っています。
原酒の持つ個性のよいところ同士をかけ合わせて、より優れたおいしさを想像することにあります。

By輿水精一

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File NO.32より)
2008.11.22:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

ブレンダーになるために必要な要素

まず製造の現場でものづくりを経験していることが非常に大切です。
こういう原料で、こういう酵母を使って、蒸留はこうして、こんな樽で貯蔵したらこうなるはず、
ということを長い時間かけて、体系的に組み立てていく必要があります。

一人前のブレンダーになるには、10年単位の時間を要すると思います。
自分の目指すべき酒に対して、「絶対につくってやる」という強い意志を持って向かっていけるかどうかが、
ブレンダーにとってほ可決な要素だと思います。

By輿水精一

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File NO.32より)
2008.11.21:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

個性を響き合わせるウイスキーブレンダー

ウイスキーとは、古いアイルランドの言葉で「命の水」を意味する。
樽の中で長い年月をかけて寝かせた「原酒」を、ときには一滴単位でブレンドしてつくり上げる。
ブレンダー・輿水精一。ウイスキーの世界大会で最高の賞を三度受賞している。

歳月という演出家に育てられた「原酒」をどう響き合わせ、極上の逸品に仕上げるか。
ときに芸術品にもたとえられるウイスキーの味わい。
ブレンダーは五感のすべてを注ぎ込んで「命の水」を生み出していく。

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File No.32より)
2008.11.20:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

寺門嘉之のプロフェッショナルとは

私たちの仕事は、人の命という尊い存在を相手にするわけですから、
まずはその命を救うという自覚があり、そのための努力を惜しまずにできること。
そして、人命を救うことの責任を背負っていけること。
これが、海上保安庁特殊救難隊におけるプロフェッショナルですね。

これを他の仕事にまで広げるならば、プロの自覚を持ち、プロであり続けるための努力をし、
結果を求められる仕事に対して、きちんと責任を背負っていけること。
それがプロだと思います。

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File No.31より)
2008.11.19:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]