HOME > 仕事の流儀

どうすれば限界を越えられるか

それは、じつに単純なことで、興味や関心、あるいは好奇心を持てるかどうかです。
好奇心がとめどなく湧いてくるうちは、限界などありません。

好奇心を保ちつづけるためには、コミュニケーションをたくさん取ることです。
一人で考えていると、すぐ壁にぶつかってしまいます。

一つのテーマを突き詰めてもいいのですが、できるだけ様々な人と縦にも横にも広がるようなコミュニケーションをしていくと、その中からいいヒントが出てくるものです。

By高野進

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File No.33より)
2008.12.08:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

なぜ人間力が必要なのか

選手は、ただ「足が速いだけではダメ。
「アスリート(競技者)」、「アーティスト(芸術家)」、「アドベンチャラー(冒険者)」、「アクター(演技者)」であるべきだと思っています。

アスリートの純粋な気持ちで、アーティストとして自己表現をし、まだ到達していない世界に冒険心を持って挑む。
そして、将来を見越して少しだけ背伸びするように自分を演じることが重要です。

By高野進

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File No.33より)
2008.12.07:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

記録が伸びるとき

非常に不思議なのですが、本当に急に伸びるのです。
一つのレースの前後では、別人になるんです。

おそらく、それまで引っかかっていた何かがとれて、
試合でいきなりうまくかみ合うのでしょう。

私の場合、まさにその連続でした。
試合本番になると、練習では出せない力が出せるんです。

ただし、本番で緊張して力が出せない選手の方が多いのも事実です。
これは教えてどうすることもできないですね。

By高野進

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File No.33より)
2008.12.06:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

100分の1秒を争う感覚とは

走っている時の感覚は一定ではありません。
あるときは止まっているように感じるし、あるときはポンっと過ぎていくし・・・。
スタート直後の数歩はすごくよく覚えているのに、そのあとからゴールのことは全く覚えていなかったりと、すごく記憶が飛ぶんです。

そして、ほんのわずかなタイム差でも、よい時と悪い時との差はわかります。
100分の1秒でも、ほぼくるいのない差で当てることができます。
それだけ研ぎ澄まされた感覚はあります。

By高野進

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File No.33より)
2008.12.05:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

ポジティブ・ノー・レジスタンス

短距離向きの性格というのはあると思います。
器用にあれこれこなすのではなく、これと言われたことばかりを徹底的に集中してできる。
そして、カーッと熱くなっていながら、どこか冷静なところがある性格だと思います。

よい流れは、全部がそろっていなければやってこない。
まずは素質、そして練習場所、指導者や練習方法などの環境、本人のモチベーション、
ビジョンと目的意識などが一つになったとき、きちんと結果が出るんですね。

「ポジティブ・ノー・レジスタンス」で、抵抗してもしかたないときは抵抗しない。
そして、そのことを肯定的に受け止めて、勝機を狙う気持ちを忘れない。
無抵抗だけれども諦めていない、ということが大事だと思います。

By高野進

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File NO.33より)
2008.12.04:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]