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動物たちにもメンタルケアは必要か

海獣はすごく頭のいい動物なので、おそらくメンタルな問題もたくさんあると思います。

例えば、ショーに関して言えば、「餌で釣って動物を動かしている」という考え方もありますが、
トレーナーと動物とがトレーニングを通じて非常に近い立場にあることも事実です。

それに動物も、ショーをやることを決して嫌がっていないように感じます。

By勝俣悦子

(プロフェッショナル仕事の流儀13 File No.36より)
2009.01.12:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

かかりつけのお医者さんになるには

動物は、種類によって病気の出方が違います。
それを踏まえた上で、それぞれの個体の癖や年齢も考慮して対処していきます。

もともと野生の動物なので、具合が悪くてもなかなか表面に出さないのです。
野生の中では、自分が弱っていることを知られると、攻撃されたり、食べられてしまう。

だから、本当に具合が悪くなるまで、自分の身を守るために症状を隠すわけです。
体調の異変に気づいた時には、もう治せないということが多いんです。

大切なのは、食欲・行動・排便の様子を日頃からよく観察すること。
長年見ていると、パッと見て「普段とどこかが違う」と直感的に気づくことがあるんです。

By勝俣悦子

(プロフェッショナル仕事の流儀13 File No.36より)
2009.01.11:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

動物に声をかけるのはなぜか

まずは自分を落ち着かせるため。
そして、動物たちを少しでも安心させてあげたいということです。

それに、処置は一人ではできませんから、チーム全員で心を一つにしておかないと、
動物が急に暴れたりして、事故につながることがあるのです。

治療といっても、動物は苦しいことをされるのが嫌なわけですから、懸命に逃げようとします。
チームの中に真剣に立ち向かっていない人が一人でもいると、それが原因となって逃げられてしまうんです。

「こうすれば、人間から逃げられる」と、動物が覚えてしまうと、人間に危険が及んでしまう。
だから、決めるときは何事もパシッと一回で決めることがコツです。

By勝俣悦子

(プロフェッショナル仕事の流儀13 File No.36より)
2009.01.10:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

海獣医師のパイオニア・勝俣悦子の仕事の流儀

体調6.5メートル、体重4トン。海の王者シャチが宙に舞う。
千葉の水族館・鴨川シーワールドの最大の売り物はシャチのパフォーマンスだ。

日本唯一のシャチの親子を目当てに、年間90万人が訪れる。
他にも、イルカやセイウチなど、飼育する海のほ乳類「海獣」は19種類。
世界でも例をみない豊富さだ。

その舞台裏を走り回る一人の女性がいる。
海獣医師、勝俣悦子。

治療だけでなく、出産や繁殖の研究など、その仕事は海外からも注目を集める。
イルカの人工授精に日本で初めて成功した、この世界のパイオニアの一人だ。

病に侵された海獣はあっという間に症状を悪化させ、死に至ることが少なくない。
覚悟を持って攻める。それが治療に当たる海獣医師・勝俣悦子の流儀だ。

(プロフェッショナル仕事の流儀13 File No.36より)
2009.01.09:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

木村秋則のプロフェッショナルとは

技術も心も伴った人がプロではないでしょうか。
技術は目に見えますが、心は見えません。
もしかしたら私の畑のりんごの木は、「見えないことを大事にする人間になりなさい」と教えてくれたのかもしれません。

(プロフェッショナル仕事の流儀13 File No.35より)
2009.01.08:反田快舟:コメント(1):[仕事の流儀]