HOME > 仕事の流儀

「成果を上げる」

成果を上げる秘訣を一つだけあげるならば、それは集中である。
成果を上げる人は最も重要なことから始め、しかも一つのことしかしない。

(プロフェッショナルの条件:ドラッカー)

2006.10.14:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

「半歩近づく」

ある会社の課長さんは若い部下の間で評判がよく、さりとて若者に迎合して同輩者から嫌われることのない人であった。

その秘訣は「若者たちに半歩近づくこと」だそうである。若者たちから身を引いて、「近頃の若い者は」と批判したり、嘆いてもはじまらない。
といって、若者たちに一歩近づいてしまうと、途方もない要求を突きつけられて困ってしまったりする。したがって、半歩だけ近寄るのがいいという。

また、あるプロ野球の名内野手A選手手が、先輩のY選手をほめて、Y選手の方が自分より上だという。どれくらいの差か聞くと「半歩の差」という。
それに付け加えて「半歩の差を埋めるのに十年かかるだろう」という。

「半歩の差」というとわずかの差ととられやすい。しかし、人生におけるわずかの差の積み重ねが、どれほど大きいかということも示しているし、
大きい差と思っていることも、観点を換えるとわずかの差と考えられることも示していて、示唆に富んでいる。

あいつとおれの差は「半歩くらいだけ」と思って努力を怠っていると、十年の努力でも取り返しのつかない差にまで拡大されていることが多いのではなかろうか。
我々の生き方もこのような目で見直してみると、あんがい意味深い「半歩の差」が、あちこちに存在しているように思われる。

(「人生学ことはじめ」より)

2006.10.10:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

「中年モラトリアム」

モラトリアム学生はいるが、むしろ警戒しなければならないのはモラトリアムを経験しない人である。
目的もなく大学に入り、いわれるままに勉強し、一流会社に就職して妙に早く大人になってしまう。

危険なのは順調にきているので二枚腰でないことだ。だから中年になってモラトリアムが起こってくる。

いま、中年に一番多いのがうつ病である。そうなった人を会社はダメだと思わずに一年くらい休ませておく思いやりが必要だ。それを乗り越えたら人間はもう一つ成長する。

青年期は大人になるための準備期間、中年は老いるための準備期間なのに、この第二のモラトリアムを意識することが大切だ。

(「人生学ことはじめ」より)
2006.10.06:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

「ソウル・メーキングやってみませんか」

 この世でやっていることの一つ一つはあの世の生活での準備になっている。
あるいは自分が死んだときに、あちらにもっていけるものが自分のたましい(ソウル)であると考えてみてはどうだろうか?
閻魔さんの前に持っていって、これが私のたましいですと示せるもの、そのようなたましいを生きている間にいかにしてつくるか、これがソウル・メーキングである。そもそもたましいなんてあるかどうかもわからないが、それがあると考えて、たまにはソウル・メーキングをやってみたり、それについて考えてみるのも悪くないのではないか。
(こころの処方箋より)
2006.10.02:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

「のぼせが終わるところに関係がはじまる」

夫婦関係、友人関係、師弟関係、あるいは人と物との関係も、「のぼせ」と「のぼせの終り」によって、関係が深まるといえる。
もっとも、それには多様性があり、一つの大きな波のような経過をたどる時と、小さい波が何度も繰り返されるような経過をたどる時もあるだろう。

もう少し複雑になってくると、あるレベルではハッキリと醒めていながら、異なるレベルではのぼせを継続していく、というような形をとるかもしれない。
ともかく、のぼせから醒めたときから、大切な仕事がはじまることを知っておかないと、せっかくの「のぼせ」を生かすことができないだろう。

(こころの処方箋より)
2006.10.02:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]