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「児童虐待防止と回り道」

児童虐待が急増している背景には、科学・技術の発達と共に、人間が実に多くのことを思うがままに効率よくできるようになったことがある。子どもが思うままにならない、あるいは、うるさい。また、上手に育てるとよい子になると考えても、その通りにならないので腹を立てる。あるいは、子どもが少しでも悪いことをすると、自分の育て方が悪いと思い、無用の自責の念が逆転して子どもを憎いと思う。インスタント思考の親は、本当に心が触れ合う人間関係の体験があまりない人が多い。

社会全体で児童虐待を防止するためには、回り道でも人と人とのつながりの楽しさ、面白さを味わう体験を、家族、学校、地域などでもっと増やすことであろう。能率ばかり考えず、手間暇かけてすることにはかけがえのない価値があることを体験することだろう。

「縦糸横糸より」
2006.11.06:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]

「”自分に合った仕事”というのは幻想」

自分に合った仕事をしたい。と多くの人が考えている。それは大きな勘違いだ。仕事というのは社会のニーズである。自分向きの仕事を誰かが用意してくれるわけではない。そんなものはいくら探しても見つかるものではない。
例えば、起業というのは社会にあいている穴を見つけて埋めることではないか。何か足りない、不便だと皆が思っている。それを埋めるから商売になる。穴があったら入りたい。そう考えて、とにかく仕事に就き、体を動かして現場の作業を知ることだ。どの穴も、外側から見て全体がわかるほど単純な形はしていない。入ってみないで頭でばかり考えたって何もわからないのである。そもそも”自分に合った仕事”といっても、その”自分”というのは何なのかがわからない。つまり、自分に合った仕事というのは幻想である。

(ANA社内誌「旅する脳」養老孟司より)
2006.11.05:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]

「クリエーティブクラス(創造者階級)」

創造性を最大の武器にIT、デザイン、マーケティングなどの分野で働く人々を指す。4年前に米国の社会学者が名づけた。収入や資産で区分するのではなく、価値観やライフスタイルで階層をくくった点が新しい。仕事と余暇の境目を意識しない。職場の机よりカフェで気分よく仕事。ものづくりや知識の習得が好き。流行は追うのではなく、つくり出す。年収はまちまちでもそんな傾向は共通する。こうした志向は若年層を中心に、業種を問わず広がっているのではないか。細かく管理の網をかける従来の発想では彼らの力は発揮されにくい、働くことの意味や形は変わりつつある。(11/5日経朝刊より引用)
2006.11.05:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]

「子どもと読書」

子どもに関する暗いニュースがずっと続いている。子どもたちに対して大人はもっと何かしなくてはならない。そういう考えの中で、小手先的な対策発想ではなく、「読書」ということに着目することは素晴らしいことだ。

読書を通じて、子どもの心が豊かになる、ということをはじめ、それを通じて、親子、家族、友人などなどの人間関係の深まりが生ずることになる。子どもの本は、子どものみならず大人も読むべき本である。

児童文学は、子どもの目という澄んだ目で、この世のことを見たときにどのように見えるか、ということが描かれているものである。常識によって曇ってしまった大人には見えない真実を、はっとわからせてくれる強いインパクトを持っている。

(「縦糸横糸」より)
2006.11.05:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]

家庭に「経営」に視点を、社長は父親、事務局は母親

民間から公立小学校の校長となり、現在、立命館大学教授の蔭山英男さんが、週間ダイアモンドに「大人の蔭山メソッド」というタイトルで連載を始められました。11月11日号に下記の題で次のようなコメントを寄せている。
抜粋してみます。

家庭に「経営」に視点を、社長は父親、事務局は母親

会社を経営する、家庭を経営する、社会をマネジメントする・・・。これらは全く同じなのではないだろうか。(中略)
仕事や会社の5年後のビジョンを描くことについてはその重要性は熟知しているはずのビジネスマンが、なぜ家庭は「一寸先は闇」のまま放置してしまうのか。答えは簡単。家庭を「経営的」な視点から眺めたことがないからだ。(中略)
 家庭経営において一番大切なことは、なんとしてもお父さんが社長に就任することである。そして、基本的なその家庭のアイデンティティづくりと、いざというときの決断だけは、必ずお父さんにやっていただきたい。家庭内の細かいことを仕切る事務局長はお母さんに任せるとしても、リーダーはやはりお父さんでなくてはならない。(以下略)

 お父さんのいない家庭は一人二役?どうするのと、いいたいが・・・。それは置くとして、一つの見識ではあると思う。

私は、以前いた会社のトップから、経営幹部は「昔のよき時代の母親」に学べと教えられた。

<よき母親>  <経営幹部>
貞 節       忠誠心
やりくり上手   業績を上げる
主人の代理   トップの補佐
子育て       部下育成
明るい家庭   組織活性化

母は偉い! 今更、父ちゃんが強くなれるかどうか・・・。
2006.11.04:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]