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「心の支えがたましいの重荷になる」

たましいなどとわけの分からないことを言うと、怒られそうだが、一般に抑うつ症の人は、生真面目に「わけのわかる」解決策をいろいろと考えて、どれもうまくいかずに余計に苦しんでいる人が多いのである。

そんな時に、筋道たてて考えることをやめ、今まで、自分の心を支えてきてくれた基盤が、実はたましいという存在の上にのしかかって重荷になっている。

それでは、たましいの方に、もうひとつ強い支えをつくらなくては・・・、などというイメージの世界に遊んでみることの方が、はるかに解決を生み出すと思われる。

(こころの処方箋より)
2006.10.02:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]

「一人でも二人、二人でも一人で生きるつもり」

一人で楽しく生きている人は、心の中にパートナーを持っている。
「内なる異性」「内なる母や父」「もう一人の私」かもしれない。
ともかく話し相手が居るのである。
人間は自分の考えを他人と話し合うことで、随分と楽しむことができるし、客観化することもできる。

一人で生きていくためには、そのような意味で「二人」で生きていくことができねばならない。
二人で生きている人は、一人でも生きられる強さを前提として、二人で生きていくことが必要である。

無意識的寄りかかりや、抱き込みが強くなりすぎると、お互いの自由を奪ってしまい、たまらなくなってくるのである。
一人でも生きていける人間が二人で生き、お互いに助け合っていくところに楽しみが見出せるのである。

(こころの処方箋より)
2006.10.02:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]

「逃げるときは物惜しみしない」

この社会に生きていくためには「逃げの極意」を知っておくことが必要と思われる。
逃げるか、逃げないか、どちらが正しいか分からない時もある。
どちらに判断するかでなく、出来るだけ早く決断して、逃げると決めたら、徹底して逃げる。
逃げないのだったら、逃げないでやり抜く。
いずれにしても、相当の覚悟が必要である。
覚悟を決めずにうろうろしていると、いずれにしろ損害をこうむることになってしまう。

(こころの処方箋より)
2006.10.02:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]

「自立は依存によって裏付けられている」

自立ということは、依存を排除することではなく、必要な依存を受けいれ、自分がどれだけ依存しているかを自覚し、感謝していることではなかろうか。
依存を拝して自立を急ぐ人は、自立ではなく孤立になってしまう。

(こころの処方箋より)
2006.10.02:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]

「100点以外はダメなときがある」

いつも努力をしているのだが、その割に報われることが少ないと嘆く人がいる。
しかし、運が悪いと嘆く前に考えてみる必要がある。
人生には、ここぞという「100点以外はダメなときがある」。
案外そんなときでも90点も取れればよかろう、という態度で臨む人が多いように思われる。
ここぞというときに100点をとっておけば、それ以外は60点でいいのだ。

(こころの処方箋より)
2006.10.02:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]