永住

 私は、この地で生まれ、育ち、高校を卒業すると地元に就職。この地を離れて暮らしたことがない。だから、里帰りの感覚がわからない。
 しかし、この地の魅力は知っているつもり。不便なところもあるが、何となく落ち着く雰囲気がある。
 私が通った中学校はなくなった。跡地だけが残っている。たまに、その場所を訪れ、歩くと、懐かしさを感じる。みんなで遊んだことなどの思い出がよみがえる。そのときが落ち着いた気持ちになる。以前、子供を連れていったことがある。自分の子供の遊ぶ姿に、自分の子供時代をオーバーラップさせる。懐かしい・・俺もこんな風にして遊んでいたのだろう。また、心を和む。
 この地を離れて暮らしていないけれど、この地には「思い出」があり、この思い出が私の魅力である。いい土地である。
 私には娘が二人。妻と話したことがあるが、「婿取り」なんか考えず、自分の道を考えてほしい。余生は妻と二人で楽しむから・・。ただ、この地の魅力だけは感じてほしいと思う。
2008.03.03:主人:[ふるさと・田舎]

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