平成21年5月23日
今日は、朝からドンよりしている。イマイチ、パッとしない天気だ。これから、晴れるのかな?
さて、今日は、とても生意気なことを書こう。よくも、朝から、こんなに書いたもんだと思うかもしれないが、この文章は以前に書いたもの・・。それをコピーしただけ。
これを読むと、俺の職業がバレル!? 別にいいでしょう。知っている人も多いし・・問題提起みたいなものだ。勝手なコラムだ!!
「町活」にがんばる職員たち!担当者の意識とは?
町職員は「町を活性化させるために、日夜、活動にがんばっている」ことから、その活動を「町活(まちかつ)」と勝手に命名した。
自治体の緊縮財政、行財政改革が叫ばれて相当な時間が経っているが、ここに来ての経済不況!・・ますます、行政職員は公務員パッシングを受けながら、お金と人が少ない中で「最小経費で最大の効果」を合言葉に「町活」をかんばっている。
そこで問われるのは職員の資質の問題。やはり、いつの時代も人材育成は大切な要素である。
ところで、各セクションに分かれている行政事務担当者。どんなことを念頭にして仕事をすればいいのか、勝手な仮説を立ててみた。担当者にとって、必要なスタンスとは・・? もちろん、仕事の内容を熟知することは当たり前のこと。それ以外に必要な視点、ポイントを次のようにまとめてみた。
①町民を知っていること。
あなたが関連する業務において、関連する団体のメンバーを知っていることは大切なこと。そして、団体の役員だけでなく、仕事をするうえで、中心的な人物、リーダー、そして、陰から支える献身的なボランティア活動をしてくれる町民を知ることは大切なことである。人を知ることは町職員にとって、財産である。
②業務を長所を説明できること。
あなたの仕事内容を熟知することは当然のことであるが、業務の長所を他人に聞かれたときに「説明できるか?」「プレゼンテーションはできるかどうか?」も大切なこと。
例えば、畜産担当者が「わが町において、今、若手肉牛農家が平成○○年から○○人が農業後継者としてがんばっている」などのことだ。
この場合、メンバーの名前、規模などを言えることは当たり前のこと。やはり、人を知ることが基本となりそうだ。
③業務の短所を説明できること。
長所を説明できるなら、短所も説明しなければならない。つまり、評価と課題整理だ。
例えば、米づくり担当者が「今の稲作農家の○○%が兼業農家であり、平均年齢が○○歳を超えている。農業後継者は重大な問題だ」などのこと。人、そしてデータは行政の基本だ。
④法律、ルールを知っていること。
仕事内容の熟知の当然の範疇であろう。自分の仕事はどんな法律に基づく仕事なのかの確認である。更に言えば、町の総合計画上でどんな意味合いを持つのか、これを理解しておく必要がある。
⑤歴史的背景を知っていること。
担当者とは、現在所管する業務において「最大の知恵袋」の存在でなければならない。前の担当者、精通している人がいた?・・全然関係ない。以前、どんなベテランの職員がいたとしても、現在の担当者が所管する業務において、常に最新の情報を持ち、一番理解していかなければならない。つまり、アンテナを高くすること、情報の受発信をすること・・これが大切である。これも人との関わりだ。町に出て、現場に出て、生の声を聞かないことに成り立たない。そして、それには歴史的な背景も知ることが大切だ。「温故知新」だ。
例えば、商工業担当者が「かつての地区内には○○という大きな企業があり、そのほかにもたくさんの企業があった。平成○○年を境に、衰退していき、今、残っているのは・・」というふうに・・。説明できる力が大切である。そうすることにより、今の現状を幅広く知る手掛かりとなる。
⑥上層機関とのネットワークがあること。
公務員という職業はデスクワーク。なかなか、外に出ての仕事は消極的になりがちのようである。しかし、ここは打破だ。とにかく、外に出よう。外に出ることにより、自分の業務のポジショニングがわかる。町民から見た視点、他市町村から見た視点、国県などの上層機関から見た視点・・。いずれによ、業務にとってはプラスになることばかりだ。やっぱり、ここも人とのつながりだ。
特に、問題が生じた場合の問題解決方法を知っていることは重要だ。もちろん、場合によっては、すぐ解決できないものもある。でも、解決する方法を知っていることは大切なことだ。それには、人材ネットワークの構築! 特に、国県などの上層機関とのネットワークが必要だ。「この問題は、県の○○さんに相談してみよう」というふうに・・。自分の業務を担当していて、県の担当者の名前は知らない、県の担当セクションに行ったことがないなんて、まったくのナンセンス!ありえないことだ。町民を軸にした横のネットワーク、上層機関等を軸とした縦のネットワーク・・いずれも「人」だ。もちろん、他市町村の精通した担当者とのネットワーク構築も有効な手段であることは言うまでもない。
⑦将来ビジョンを説明できること。
前述の内容が担当者に備わってくると、最後は「業務の将来ビジョン」が説明できることが大切だ。つまり、評価と課題整理・・問題解決に向けて・・ということになる。こちらもすぐ出る結論ばかりではない。でも、問題意識を持ち、着実に進めることが必要だ。
「物事を理解すること」=「人に説明できること」である。それもわかりやすく説明できる力が必要だ。頭の中でどんな想像があっても「説明できない」「プレゼンテーションできない」ことは「理解していない」と同じことである。人前で将来ビジョンを説明できるようになったとき、初めて、担当者としての力が発揮できる「スタートライン」に立ったと思う。あくまでも「スタートライン」である。
結局、こうしてまとめて見ても、当たり前のことばかり。
基本は「人」だ。PDCAサイクルということになるだろう。
情報、知識などを吸収する「インプット」、人に説明できる「アウトプット」の力も必要である。
とにかく、こういう時代だからこそ、担当者としての意識について、再度チェックしてみる価値はあると思う。
こんなことを書くと「さぞかし、立派な人であろう」と皮肉たっぷりに言われることは見え見え。でも、それも承知で、あらためて書かせてもらった。
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