FPのひとりごと
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永遠のマドンナ��
新潟には
『杉と男は育たない』という
言い伝え? 格言? のようなものがあった
確かに 海辺の杉は日本海の強風で斜めに伸びてたし
新潟の男は 学生に限れば“こつまんない”奴が多かった
でも
その逆を言えば『女は育つ』になるわけで
新潟の女性には色白の美人が多かった
私のマドンナ K子さんは 中でも飛び切りであった
半世紀生きてきて いろんな女性芸能人も直接見てきたが
K子さんを超える女性にめぐり合ったことはない
顔は若いときの十朱幸代から“いやらしさ”をそっくり抜いた感じ
スタイルは ほどよく痩せていて 身長は160cmぐらい
ドレスアップした洋服もカジュアルも和服も似合う
普通これだけ“いい女”の条件がそろえば
ブイブイ言わして鼻持ちならない女になってもなんの不思議もないところだが
K子さんは あくまでつつましやかな性格の持ち主であった
まさに“掃き溜めに鶴”であった
店は もちろんきれいでこざっぱりだったから“掃き溜め”では失礼だが
K子さんの美しさがあまりに際立っていたのでこう表現せざるを得ない
いつしか週に2回は通うようになって常連の仲間入りをしていた
カウンターに一人で座る独身男の目的はもちろんK子さんだった
でも連中とはライバルというより仲間意識のほうが強くて
『K子さんを守る会』などというものをつくるのだが
さて はたして K子さんをなにから守るというのだろうか
それは いまもってわからないままだ
ここだけが つまらなかった学生時代の“オアシス”だった
2009.07.03:
tnw
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永遠のマドンナ��
フワフワと地に足がついていない状態で
店の中に入りました
客の入りは中程度だったような気がしますが
正直 あんまりよくは覚えていません
『いらっしゃいませ』
厨房の方から 声がかかりました
あー あの笑顔が 私の目の前にありました
夢見ごちのまま 吸い寄せられるように
彼女がいる厨房に近いカウンターに座りました
何も言えずに ぼーっとしていると
なんと 彼女が僕に声をかけてくれました
『このあいだ お見えになってらっしゃいましたよね』
声をかけてもらっただけでもうれしくて舞い上がってるのに
自分のことを覚えてくれていた もう天にも昇らんばかり!
『何になさいますか?』
『ビ ビール!』
これが記念すべき初めての会話でした
そして ここから僕とマドンナの物語が始まったのでした
2009.06.19:
tnw
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永遠のマドンナ��
そこは 正確には居酒屋ではなく
料亭と小料理屋の中間のような存在
親友に言わせれば これが東京にあれば
高級料亭と言ってもいいくらいの佇まい
でも中の雰囲気は落ち着いた居酒屋という感じ
お客さんも 中年以上のサラリーマンが多かった
その店を前に 20歳の私が
中に一歩踏み込めず 行きつ戻りつ・・
こんなドキドキしながらもカラダがフワフワしたような感じ
初恋のときに 公園に彼女を呼び出し告白したとき以来だ
きっかけは 約1週間前のことだった
当時 中学生相手の学習塾で講師のアルバイトをしていた
そこの慰労会かなんかで経営者に連れて行かれた店だった
『○梅』という名前であったが 明るくて綺麗な店であった
そこに“彼女”がいらしたのである
衝撃的であった!
綺麗な女性や可愛い女性は それまでもいろいろとお会いした
が そういう表現を超越した存在 いわば“美しさ”そのままであった
そんな美しい方が にっこりと輝く笑顔で接客してくださる
夢を見てるんじゃないかと思わせるほどの鮮烈な出会いであった
1週間後 どうしても再会を果たしたく
一人で その店に出向いたのではあったが
入れないのです ナンパをしまくり ポン引きまでしていた私が
まるで初恋に心が揺れる乙女のようでした(書くのは勝手でしょ)
そして とうとう意を決して 引き戸を開けました
2009.06.18:
tnw
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永遠のマドンナ��
他人に自慢できることではないが
面の皮の厚さは相当なもんである
自分の会社の礎は“飛び込み”セールスでつくった
今でも“飛び込む”瞬間はワクワクする
東京で学習辞典のセールスをしていた頃は
ゼンリンの地図1ページ分のコピーを渡され
1軒1軒しらみつぶしに回った
当時はそれを『ローラーをかける』などと言ってたが
要領の悪い新人の頃は 文字通りローラーをかけて
交番だろうが郵便局だろうが事務所だろうが
追っ払われようが相手にされまいが水をかけられようが
地図内の建物を片っ端から消しこんでいったものだ
川原の石の中からダイヤを探す仕事と割り切っていたので
飛び込みや断られることに別段なんの感情も持たなかった
そんなことを1年も続けていれば面の皮も厚くなるはずだわな
そんな私が 1軒の居酒屋を前にして
小一時間も立ち尽くしていたことがあった
入りたいのに どうしても入れない
引き戸に手をかけては 手を引っ込めて
人が通れば ちょっとその場を離れてみたりして・・
そんなことを 延々と続けていた
なぜに?
引き戸の向こうには 私の永遠のマドンナがいたのでした
2009.06.16:
tnw
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