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昨日烏帽子山公園の桜の開花宣言がだされました 公園に登ってみました 木々の蕾が膨らみそちこちで咲いている桜をみることができました 1週間もしないで満開になるのではとあまりの早さに驚いています ある本で桜についてのエッセイを見つけました 心打たれ誰かに教えたくて著作権に触れることを承知で載せました
桜人(さくらびと)という言葉は「源氏物語」に登場します。お花見は貴族のものと思われがちですが、春に田んぼの神が、山から里に帰ってきたしるしに桜が咲き、神のおもてなしに、村人が桜に集まったことがお花見の始まりと言われています。
桜はくっついて咲き、やがて散り散りになり、川面を染める花筏に集まっても、また離れ離れになります。幾年月か後の春、花にも再会があるかもしれません。花の一つ一つ、人間一人一人も、輪廻転生の中にいるように思うのです。
桜はたとえ幹が折れても、何も言わず春には咲き、春が短くとも冬が長くても、あるがまま、全てを受け入れて生きています。
人はいつも困難はすぐに逃れたいともがき、良いことが続くことを望みます。どちらも悠久の時間の中では一瞬のこと、今の大切さを教えてくれる桜の生きざまが、私が桜を愛してやまない理由の一つかもしれません。コロナの拡大やロシアの侵攻による困難の中、お互いを非難しあい、物の買い占めに走る人々の姿に、残念というより悲しさを感じずにはいられません。
危機への心がけは大切ですが、争わず、競わず、媚びず、桜のように精いっぱい生きる喜びを感じてこそ、幸せになれるのではないでしょうか。今度桜の下を通るとき、そんなことも想像してみてください。