山形在来作物研究会

 4月16日、福島県いわき市にあるリエゾンオフィス企業組合から「いわき昔野菜図譜其の弐」というりっぱな本が送られて来た。非売品だが、発行はいわき市農林水産部農業振興課で、編集を同組合が行い、今年の3月に発行されたとある。福島県にも会津伝統野菜はじめ、各地にさまざまな伝統野菜があるが、いわき市は自治体を挙げて、保存の取り組みにひときわ熱心だ。
 本の目次をみると、ゴボウやニンニクなど淡色野菜が6種、ネギやツケナなど緑黄色野菜が3種、穀類が2種、ヤマノイモなど塊茎類が3種、豆類が6種、合計19種類の野菜・穀類について来歴、栽培方法、特徴、利用法などが豊富な写真入りで解説されている。
 こうした地域の在来作物テキストが完成すると、地域内外のあらゆる分野の人たちが、こうして一つの本をまな板にして地域の資源について語り合い、今後の保存や利用、地域の活性化を考えることができるようになるので、発刊の意義は限りなく大きいと思う。
 ちなみに、いわき市は平成22年度にも『伝統農産物アーカイブ事業』を同組合に委託して実施し、すでに「いわき昔野菜図譜」の一巻目が刊行されているが、今回はその二巻目にあたる。
 素敵な本なので、興味のある方は、ダウンロード(ただし可能なのは現在、第一巻のみ)してご覧になってはいかがだろうか。
「いわき昔野菜図譜」


▼この記事へのコメントはこちら
名前

件名

本文

URL

画像

編集/削除用パスワード
※半角英数字4文字で自由に入力下さい。


手動入力確認イメージ
※イメージ内の文字を小文字の半角英字で入力して下さい。



 ※ 管理者の承認後、反映されます。