原田幸雄の「これからどうする!?」
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  • 何のために読書するのか?

    ある作家が「人と同じものを書かないようにするために読書する」ということを書いていた。当時は「すごいなぁ〜」と思いながらも、もう20〜30年も前のことなので誰だったかも覚えていない。 楽しみ、知識習得、気づきを得るため、救いを求めて・・ などなどたくさんあると思う。 自分も年代、置かれた環境によって異なる。 ここ暫くは、「経営者として必要な知識を得たい」だったり「成長のための気づきを得たい」だったのが、ここへ来て「自分の考えを言葉にしたい」に変わってきた。 本当だったら、自分の体験や思考を通して、気づいたことやコンセプトを自分の言葉で表現できればよいのだが、どうもそこまでは至っていない。 そこで、他人の表現を借りて自分の考えを確認する、そんなところだ。 「これこれ!俺これが言いたかったんだ」みたいな。 最近、アルフレッド・アドラーに関する本を何冊か読んでいる。 その中で、ある文章がピタッときた。 抜粋でご紹介してみよう。 ーーー 第4章 三つの人生問題 社会的関心ー職業ー恋愛と結婚 ◯社会的関心  人間を観察するに際して、個人心理学は、人間お孤立したものとは見ないで、いつも世界と関連させて見ている。もっぱら環境に対する彼の態度の中に、ひとは自己をあらわすからであす。われわれは、ひとが三つの人生の大問題を解決するその仕方から、最もよくその人を理解することとができる。社会的関心、職業および恋愛と結婚は、誰もが答えねばならない三つの大問題であり、われわれがめいめいに解決しなければならない問題である。  ひとは誰でも、共同体から、いや共同体の拘束力から離れることはできない。人間であることは人間同士であることを意味する。ひとりぼっちの人間は自然のなすがままである。このことを人間たちは知っていた。ひとりぼっちでは人間は自然の力に従属することになるから、人間は家族や氏族という群をつくっていたのである。彼らは力をあわせて危険と戦ったし、いっしょに神を礼拝した。  共同は男性からも女性からも要求された。法律は共同体にとって有害なふるまいをする人びとを罰するためにつくられた。すべての人は共同体に適応し、そこに自分の仕事を見つけなければならなかった。しかもそのことは実に今日まで相変わらずである。言語さえ、共同体生活の中で、相互理解の必要から発達した。(一事が万事で)、すべての機能は共同体に関連して発達し、すべての生活行動は協同に向かって進んでいる。  この協同は誕生とともにはじまる。まず最初に、赤ん坊の「自我」は、母親という「他者」にぶつかる。子供が母親の胸から乳を飲むとき、アドラーは、この哺乳を、サディスティックな行為としてではなく、最初の協同とみなしている。母親の膨らんだ胸は子どもと妥協するのである。母親がこどもに栄養と力を与えるのは神聖な自然の行為である。母親と子どもの協同によってのみ子どもは生きて行けるのである。  子どもの社会的関心をめざめさせることや、それを発達させたり抑圧したりすることは、母親にもってこいの仕事である。彼女が子どもに及ぼす影響と、子どもを育てる方法とは、子どもの後年の生活にとって最高に重要である。母親は子どもに協同することを教える。彼女は、子どもの関心を、父親へ、兄弟姉妹へ、国家へ、そして人類一般へ拡げなければならない。しかし、母親はこの仕事の広がりを意識していないことが大変多い。子どもがまだごく幼いときには、母親は子どもに他人に対する関心をよびおこすことを考えていない。だから、子どもは、この点では人生に対する準備が不十分なままで成長する。  そこで、この不十分を補充し、他人に対する子どもの関心をめざめさせることは、学校に仕事になる。  なかんずく、子どもが人生における仕事を勇敢にこなしてゆくように、子どもに勇気を吹き込むことは重要である。同士愛の精神と勇気は緊密につながっている。なんとなれば、自分は他の人間仲間と結びついていることを感じる、そういう人のみが自分の問題を勇敢に克服するだろうから・・・。他人を敵とみなす人々は、臆病にも退却するか、あるいは、本来の勇敢な行為ではない、敵意ある行為をするかのいずれかだろう。 ーーー 『アドラー心理学入門』(H・オグラー著、西川好夫訳)1977年5月 清水光文堂刊 pp.133-135 "ALFRED ADLER, THE MAN AND HIS WORK"
    2019.01.02
  • でんでんむしむし

    『 夢新聞』ってご存知でしょうか? 自分の夢・目標が実現したことを伝える、未来の日付の新聞を自分の手で作るワークショップなんです。詳しくは こちら をご覧ください。 長野県で産声をあげ、東日本大震災の被災地でワークショップがスタートしました。 今では全国い広がりを見せています。 3月14日、15日に山形で認定講師養成講座が開催され、私も受講し、晴れて認定講師「伝でん夢師(でんでんむし)」となりました。 小学校や中学校でのキャリア教育として使えないかなと思っています。 昨晩、とつぜん「でんでんむし」の語源が気になってググってみると、、、 「出出虫(ででむし)」の変化した語。 「ででむし」は、「出る」 の命令形「出よ」「出ろ」の意味で、「出ない」を意味する「出ん」や「 電電虫 」ではない。 「ででむし」から「 でんでんむし 」に転じたのは、童謡『かたつむり』に「 でんでんむし むし かたつむり おまえのせなかはどこにある つのだせ やりだせ あたまだせ」とあるように、 子ども達が口拍子に「でんでん」と言ったためであろう。? とありました。 今度は、童謡『かたつむり』が頭の中でぐるぐる、なりやまない。 寝床でうとうとしながら、何度も何度も。 そのうち、替え歌が聞こえだした。 これから夢新聞をつくる小学校1年生の生徒を前に教壇にたった私が歌っているのだ。 こんなふうに。 「でんでん むしむし かーたつむり おまえの あたまにゃ なーにがある? さぁ 遣り出せ 夢出せ 目当て出せー!」 今日(5月12日)は一緒に養成講座を受講した浅野えみさんの「伝でん夢師」デビューでした。
    2018.05.12
  • ユアターンサミット 2018.0127

    今年で6回目を迎えたユアターンサミットを多くの方々の協力を得て、1月27日(土)に東京日本橋のfabbitを会場に無事開催できました。 ほんとに感謝の気持ちが湧いてきてます。ありがとうございました。   ユアターンサミットは「山形のとの関わりの中で、自分の出番を考える」イベント。   今回は15名の山形の企業経営者をゲストに迎え、首都圏に住む山形出身の方々との出会いがテーマ。   ところが、今回の史上最大の寒波が開催の障害に! 山形新幹線が運休したり、大幅に遅れたりして開催が危ぶまれたのだ。   結局、スタート時点では前日に東京入りしていた方々9名の経営者でスタート。 遅れて3名が到着。3名が欠席となった。   参加者と山形県、山形市、米沢市、鶴岡市、酒田市、長井市、遊佐町、高畠町などの行政の皆さんや米沢商工会議所の方々、ゲストやスタッフを入れると総勢100名を越える会場は熱気に蠢いた。     いろんなことを感じたんだけど、一番印象に残ったのは、新庄市に住まいするKitoKitoマルシェを主催する吉野敏充さんの言葉。   【お金より、役割】   いろんな意味合いがあろうが、この言葉から私はこんなことを考えた。   お金がたくさんあっても自分の存在意義を感じられるだろうか?   【役割】は関係性のなかで生まれる。他との関係の中で。 「君は、そこにいて良いんだよ」 やがて、 「居てくれて助かるんだよ」 そして、 「居てくれないと困るんだよなぁ」   孤独は辛いよなぁ。 他人に存在を認められて、自分の存在感が初めて自覚できる。   それから、自分の役割を見つけられると、自分から動けるようになるよね。 そして、楽しくなる。   吉野さんは新庄という地域で、「デザイン」という役割を見つけたんだね。 拡大する世の中では、役割は感じづらい。 でも、人が減っていく世の中では、否が応でも役割はついてくる。 それをうけいれて自分の居るスペースをつくっていく。   そんなことを感じたイベントでした。 続けていきたいなぁ。(^^)
    2018.01.28
  • かくて、「だーさん」となりぬ。

    大阪に来ています。「自発性と創造性が高まる賃金・賞与の決め方セミナー」を受講しに。   一風変わったセミナーで、自己紹介用の付箋紙に次の3つを書けと。 1.どこの誰(アダナ) 2.自己紹介(仕事、趣味) 3.なぜ来たか   2.と3.はすぐ書けるのだが、1.アダナが書けない。   子供の頃は、「グズラ」とか「ユッキ」とか呼ばれたこともあるが、中学以降はアダナで呼ばれたことは1度もないかも。 人からみて「硬いんだろうな」、きっと。   なんとかひねり出さねばと思いついたのが「だーさん」。 原田(はらだ)という音は実は発音しづらい。ついつい「はらら」となってしまう。 そこで、「はら・だ」ですと、「だ」にアクセントをおいて発音することがある。   「だーさん」でいいかもと思った瞬間。   「ダー」ってロシア語にあったよね、と思ってネットをあたってみた。 こんなことが書いてあった。 ーーー 「Да」は、基本的には「発言を促す質問への答え(はい) 」ですが、その他にもたくさんの意味があります。 ◯◯してみましょう。 そう 、 確かに 、 正しい 、 真実 、 、 それ、本当 ? などの意味合いがあります。 ーーー なかなか興味深い解説である。   セミナーで実際に自己紹介したら、さっそく 「かずみん」こと勝矢和美さん が「だーさん」と呼んでくれた。 なんとなく嬉しい。   そうだ!こらから「ダー、ダー」言ってみよう。 山形弁の「んだー」に通じ、回りが和むかもしれない。  
    2017.08.23
  • いろいろ考えて、だどり着いたのが

    「たくらみ合宿」も3日目、いよいよ最終日である。   2日間お世話になった貸別荘を離れ、大阪市内のとある隠れ家に。 その名も「くわだてベース」。 今回のセミナー主催者のアジトである。     まずは、再び登場の米澤さん。   1.マジョリティはどんな動機で動く? 2.集団内に自然発生する3つの役割   3.ティッピング・ポイントを越える7つの条件   4.チームワークは何のためにあるか?   5.チームワークが良い組織は、3つの質問にYesと答える   6.アメとムチを使うと、創造性が破壊される   7.得する「口の使い方」3選   どれも、正解がない問掛けや知見である。 2日間の体験があるので、深く深く心にしみてくる。     お昼は、近くの「さぼてんカレー」で昼食。 キーマカレーが絶品!   最後のセッションは、再び登場の森本さん。 「みなさん、今回いろんなことを学んだと思います。会社に帰ったら、すぐにやってみたいというアイデアもきっといくつかお持ちでしょう。」 「どんな手順でやりますか?」 「必ず、そこに対立(ジレンマ)が起こるはずです」 「そのためにTOCのクラウドを勉強してみましょう」   2回のワークをやった。   私自身は、何度かTOCを学んでいるので、比較的スムーズにいった。 この時、初めての人と一緒にやる効果も感じた。 初めての人が躓くと、自分がどこまで理解できていて、どこが分かっていないのかがすごくよく分かるのである。   わたしが取り上げたジレンマは、 1回目が「奈良にいく」 と 「大阪に留まる」、 2回目は 「私だけで意思決定する」 と 「みんなで意思決定する」。   なんとなく理解できていたつもりのことが、クラウドを書くことによって本当に腹落ちしてくる。   そんなこともあって、終了後、「奈良」に泊まることにした。 そして「外国人もすなるゲストハウス」を経験してみた。   『神奈寐』とかいて「なむなび」読む宿。   最後の文字は、寝るの旧字体らしい、意味は「神様が寝る宿」とのこと。 古いお蔵を改造した部屋で、なんとも外国人受けしそうなたたずまいである。   朝方、おもがけず神様が下りてきてくれた。   「キャリアクリエイトとはどのような会社なるかな、もし?」   「はい。 人づくり事業づくりを通じて、集う人一人ひとりが自分の思いを叶えていく。 そんな会社でございます」   これから、東大寺、春日大社、興福寺、元興寺、そして春鹿を巡り、   午後は、法隆寺をみて、みんながいる山形へ。   その足で、ヤマコービルのビアガーデンで暑気払い。   ワクワクの一日が始まる。  
    2017.08.04
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