表題の言葉は「キャリア発達における意思決定論」で有名なハリィ・ジェラットのものである。
有名な、といっても私自身、つい先日まで名前も知らなかった方である。
キャリア・カウンセリングの勉強をするとパーソンズから始まり、スーパー、ホランド、シャイン、クルンボルツ、シュロスバーグ、ハンセンなど沢山の理論家の名前がでてくるが、、、
私は、目にはしていたのだろうが、まったく意識に上らない理論家だった。
ところが、私が所属する勉強会(キャリアネットワーク)の1月のテーマがジェラット。そこで、1回読んでみようと思い『キャリアの心理学』(渡辺美枝子著)を読んでみてびっくり。
私が学生の前で話している内容に似ている、と感じた。
就職氷河期の中、学生は「あなたは何の仕事をしたいの?」を問われてきた。
見つけられずに、就職活動の前で立ち止まってしまった学生が多いこと。
先が見えず、経験がない学生にとって「未来は存在せず、予測できないものである。それは想像され発明されるものである。合理的なストラテジーは時代遅れなのではなく、もはは効果的でないというだけである」という彼が唱えた積極的不確実性(Positive Uncertainty)は、学生に安堵を与えてくれるかもしれない。
私は、これを人生時計で「君らは夜明け前を生きている」という言葉で語りかけているのかもしれない。
若者に限らず、セカンドライフに差し掛かる中高年にも有効なワークが「今の夢一覧」である。
表題の「夢見ることを忘れずに」が輝いて見える。
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