昨日の記事「コミュニケーションって難しい!?」の続きです。
一昨日のセミナーでは性格の話も差し上げました。
こんなふぅーに。
「性格って変わると思う、変わらないと思う?」 → 変わるが2人、変わらないが1人。
そこで、ホワイトボードに書いた絵が写真です。
一般に性格といいますが、玉ねぎの皮みたいなもんで、何層かに分かれています。
(1)は、受精段階で決まってしまう、気質と言われる部分。これは血液型と同じで、変わらないといわれています。
(2)は、狭い意味での性格。子供の頃に形成され、非常に変わりにくいと言われています。三つ子の魂百までも、っていいますものね。
(3)は、役割性格っていって、学校で学級委員や生徒会長になったり、会社で課長や部長になったりすると、「~らしさ」が求められたり、自分で役割意識を持つことで、形成されます。役割が変わると、変化することもあるようです。
この(1)~(3)を、広い意味での性格といっているようです。(赤く○で囲んだ部分)
ですから、性格が変わると思っている人は(3)を見ているし、変わらないと思っている人は(1)または(2)のことをさしているようです。
二つ目の質問は、
「性格に好き嫌いはあるけど、良い悪いってあると思う?」
3人とも思うと答えたので、
「明るい性格っていうのは、一般にいい性格っていわれているよね。
極端な話だけど、こういうこともあるんだよ。
今日は、職場の同僚のお母さんがなくなってみんなで葬式に参列したとしよう。
明るい性格のA子さんは、いつもどおりニコニコ、隣の人に話しかけている。
それを見た、A子さんを知らない参列者はどう思うだろう?」
「不謹慎・・・」
「そうだよね。明るいという、いい性格だといわれる性格でも時と場合によっては、悪くでるんだ。だから性格に良し悪しはなく、ただ特徴があると考えたほうがいいよね。直面した場面の中で、自分の本来もっている性格を強くだしたほうが良いのか、抑えたほうがよいのか、コントロールすることが大事かもしれない。」
最後に話したのは、他人はその人の性格を直接見ることはできないということ。
その人の内面はのぞけないから。他人がその人の性格を判断するのは、性格の外側にある態度や行動を見て、性格を類推しているだけ。
こんなことを知っているとすこしは、どのようにすればよいか見通しが立つんじゃないかな、と思っております。
・・・終わってからのアフターアンケートに一人の方がこんな風に書いてくれました。
「求められる場面での行動・態度をコントロールできるようになりたいと思いました」
また、現実の中で、迷うと思うけど、ときどきこの話を思い出してもらえたらなぁ、と思いました。
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