「最低でも手取りで20万円は欲しいな」とか「車のローンがあるから25万円は稼ぎたいなぁ」といったことを仕事探しの方が口にするのをよく耳にします。
雇う側の社長の考えはまったく正反対、「働いてくれたら、その分なんぼでも払うよ。」
つまり、働き手は「お金くれたら、その分働くよ」と言うし、雇い手は「働いてくれたら、その分給料を支払うよ」と言い張って、お互いに譲らない綱引き状態。これがなかなか就職が決まらない人の原因のひとつだと考えています。
私の仕事は人材コンサルタント。人材紹介会社(民間のハローワーク、と思ってください)で企業の求人と仕事を探している求職者の間を取り持つのが仕事です。
山形生まれの山形育ち。大学を卒業後、就職ではじめて東京に出ました。勤務先は大手電子部品メーカー、仕事は人事総務を16年半やってきました。給与計算から始まり、社会保険、人事制度の運用、社員教育、採用などなどおよそ人に関することは一通りやってきました。辛く、悲しい経験だったけど会社側の人間としてリストラもやりました。
40才の時にUターンを決意、退職。3ヶ月間ですが、孤独で、不安で、辛い求職活動も経験しました。そして、故郷山形で人材紹介会社を設立して5年になります。
この間、200社以上の企業を訪問したし、約2,000人の求職者と電話やメールでやりとりしたり、面談したり、再就職をサポートしてきました。
その経験の中から大事だなと思っていることが、「幸せとお金は跡(あと)からついてくる。」
「あと」は「後」ではなく「跡」の字を書きます。
では、この「跡」は何のあとかというと「仕事の跡」です。
私が再就職をサポートした55才の方で、未経験のある営業の仕事にどうしてもチャレンジしてみたいという人がいました。その方は採用面接で社長に「給料はタダでいいです。その代わり実績に応じて給料ください」と自分の熱意を伝えました。結果はどうなったと思います?採用されたのは勿論ですが「タダで働かすわけにはいかない」と最初から給料を頂けたし、営業車まで用意してくれたそうです。すぐに実績をあげ、半年後にお会いしたときには営業部長の名刺を頂戴しました。給料もある程度上がったし、なによりイキイキとした笑顔が印象的でした。
自分が嫌だなぁ、何となく合わないなぁ、と感じる仕事には手を出さないことです。でも、やれそうだ、面白いかもと思った仕事は、給料の高い、低いなど気にせずチャレンジしてみてください。頑張っている内に仕事に面白みを感じるようになり、実績があがり、やがて給料も上がります。
次回は「就職が早く決まる人」の共通点について、お話ししてみたいと思います。
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TanQ(アイン企画発行)
Vol.8(2006年5月号)に掲載
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