2017年6月22日、静かに第3の創業がスタートしました。
会社設立は2001年1月18日。
そして第2の創業は、2008年6月1日、始めて社員を雇い入れたとき。
2017年6月22日は、私が経営を独占した状態から、みんなで経営をしていくよう移行宣言した日です。
ちょっと、わかりづらいかもしれませんね。
私は大学卒業後、社員12,000名のいわゆる大企業に就職しました。
幸い38才で総務課長になれて50人ほどの課員をマネジメントさせていただきました。
なんとかこなしていたけど、組織をマネジメントすることが自分に向いているかどうかはずっと疑問に思ってました。
会社を作ったものの、当面、組織に向いているか一人が向いているかしばらく考えてみようと思って、経営してました。
人材紹介の仕事も軌道に乗り始め、地域にとって大事な役割だと自覚できたとき、次代に人材紹介という仕事をつなげていきたいなと思って、組織化を決意して最初の社員を雇いました。
ところが、すぐにリーマン・ショックがきて、、、
でも、なんとか持ち直し、社員もいつのまにか6人にも増えてました。
なんとか給与は払えてましたが、年間5ヶ月の賞与を払いたかったけど、払えない年が3年ほど続いてました。
簡単には目論見どおりには行きませんよね。
ところが、2016年から取り組んできたことがきっかけで少しずつ会社の業績が上向きだしました。(トリガーはTOCセミナー)
11月末決算のわが社は、半期経過した時点でですが、2017年度には大きく業績が伸ばせそうな状況になってきました。
悲しいかな、儲かった経験のなさから、このまま行けば経営がバランスを崩しそうだと感じてます。
最初、私にビジョンがないことが問題だと考えました。
これまで、まずは仕事をしっかりしてみんなが生活できるだけの儲けをきちんと出すことで一致団結できましたが、うまくいきだすと、それではモチベーションが保てないと思ったからです。
実はこの3ヶ月ほどもんもんとして、経営計画書を何度も何度も推敲してきました。でも、気持ちが晴れません。
どう書いてみても、自分自身や社員にモチベーションを持たせるための絵空事のように思えて仕方なかったのです。
森本繁生さんから何度かTOCセミナーを開催してもらい、少しずつ、私自身が変わってきました。なかなか言葉には出来ないのだけど。
ここで話は1992年に戻るのだけど、私はリストラを経験しました。
地方工場の総務課の一係長でしたが、一般社員さんにとっては、私は立派な「会社側」の人間として。
正直に告白すれば、私は一生懸命にリストラを推進しました。
それが善だと思ったし、心情的にはきつかったけど、やりがいも感じました。
人間は、当事者意識を持つと、どんなことでも真剣にやってしまうものです。
ある製造課の課長がSOSを出してきました。「ある女性社員が退職に応じないのでサポートして欲しい」ということで、私が彼女の家に出向いて、退職の同意を取り付けてくることになりました。
私は本人から会社の仕事についていけずに苦しくおもっていること、でも生活のために辞めるに辞められないことを事前に聴いてました。
家に上がると、本人、ご主人、お姑さん、お姑さんに取り囲まれての話です。
緊張しました。
私は会社の状況、本人の状況等を説明し、なんとか会社の施策に協力してもらえないか話をしました。
しばらく膠着状態が続きました。(ダメかな・・・)
そんな時、お姑さんが突然「分かりました」と。
本当に驚いたのはその後です。
お礼を言い、挨拶をして車に乗り込もとしたら、
お姑さんがビールケースをもって来て、私の車に詰め込もうとするのでした。
私は混乱しました・・・
私は退職してくれるようお願いに来た人間で、ビールなどもらえない、と。
ところがお姑さんはガンとして聞きません。
出したものは引っ込められない、と。
受け取らなければ、帰れないなと思った私は、
「みんなで頂戴します。ありがとうございました。」
と別れを告げて帰ってきました。
涙がでました。。。
今でも考えます。
あの時、お姑さんが何を思ってビールをくれたのか。
それからです、何度も何度も次のことを考えるようになりました。
・会社って何?
・働くって何?
未だに答えにたどり着きません。
ときがたって、
第2創業後、二人でやっているときは、
本当に適当にやってました。
フラッと散歩にいったり、
温泉にいったり。
ところがスタッフが増えてくるとそうは行きません。
正直、自分自身が窮屈に感じるようになってきました。
やがて、率先垂範しなければ、
手本を示さねば、
みんなを食わせて行かねば、
などなど。
私自身は仕事に3つのことを求めています。
・生活の支えとなる収入
・知的な刺激
・チームでうまくやる
一人ひとりが責任をもって仕事に取り組み、
会社がそこそこ儲かり、
それぞれが好きなことを、望むような働き方で
実現できたらどんなにいいか心底思っています。
その実現に向けたスタートを2017年6月22日(木)に切りました。
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