ドラッカーはさかんに「強みを活かせ」という。
今朝、朝風呂で『現代の経営』を読んでいたら、ふと一つのアイデアが湧き上がった。
もしかして、TOC(制約理論)でいうボトルネックって、ドラッカーのいうところの「強み」のことじゃなかろうか、と。
ボトルネックとは一升瓶を思い起こしてもらえばわかりやすが、瓶の一番上の首の部分ですぼまったところ。
一升瓶を逆さまにして、一気に水を出そうとしても、すぼまったところがネックとなって、なかなか出てこない。
仮に、一升瓶がお茶ずつのようにズンドウだったら、あっという間に出てくるわけだが。
これを、工場の生産ラインに置換えたら、、、
幾つかの工程が組み合わさってできているとき、一番能力の小さい工程(ボトルネック)の生産能力によって、ライン全体の生産量が決まったしまうというのがボトルネック。
さらにいうと制約理論では、次の順番で全体の生産量を上げていく。
(1)ボトルネックを見つける
(2)ボトルネックを徹底的に活用する
(3)ボトルネック以外をボトルネックに従属させる
(4)ボトルネックの能力を向上させる
(5)惰性に注意しながら(1)~(4)繰り返し、新たなボトルネックに対応する
これをドラッカーの強みの活用に転用してみよう。
(1)強みを見つける
(2)強みを徹底的に活用する
(3)強み以外を強みに従属させる(弱みはほっておく)
(4)強みの能力を向上させる
(5)惰性に注意しながら(1)~(4)繰り返し、新たな強みを獲得していく
これって、まさに個人の成長、組織の成長モデルってことではなかろうか。
MGの開発者である西順一郎先生が、企業方程式(PQ=VQ+F+G)を発見したときの所感を「気づいてみれば、なんとも当たり前こと」とと書いておられる。まさにコペルニクス的転換は、気づいてみたら当たりまえすぎることなのだ。
これまで、ボトルネックは「弱み」だとばっかり思っていたが、「強み」がボトルネックの本質かもしれない、と言うのは私にとっては、まさにコペルニクス的転換。
(すでに気づいている方にとっては、なんとも他愛もない話なのであるが)
※企業方程式が気になる方は、こちらで一緒に学びましょう。
2月17日(金)『戦略MQ会計入門講座』講師:宇野寛氏
※写真は、記事との直接の関係はありませんが、好きなお酒の一つである熊谷太郎さんの「六根浄」を使わせていただきました。
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