ある大学の就職課長から「本質を見極める採用を企業の採用担当者に啓蒙したいんだけど・・」という相談をつい先日いただいた。
そんな時、こんな記事が目に入るから世の中不思議である。
The New York Timesの記事を朝日新聞(5/23)が掲載したものだ。
見出しにはこうある。
「IQではない グーグルが求める人材5条件」
具体的に5つあげてみよう。
1.全体的な認識能力
これは更に3つに分かれる(学習する能力、状況に応じて処理する能力、種類の異なる情報の断片を組み立てる能力)
2.創発的なリーダーシップ
3.問題解決に向けての責任感と当事者意識(気持ち)
4.他者のよりよい考えを受け入れる謙虚さ
5.専門性(技術系の会社なのにこれが一番下なのは面白い)
私が面白いなと思ったのは第一番目に「全体的な認識能力」とあることだ。
これまで要素還元的に分析し、部品やパーツなどの性能を上げることによって全体の製品を作ってきた日本の会社では出ない発想だ。
お客さんの使い勝手から逆算して、サービスや製品やソフトを整えるアメリカの会社はみんなそうだと思う。
最近、JAWBONEのスピーカーを買った。これまで名前も知らなかった会社だが、買ってみてびっくり。
現在の使い勝手も去ることならが、未来の使い勝手までも計算にいれて製品やソフトの設計をしている。
言い換えるならば、社長の立場にたって俯瞰してみて、ものを考え、それから自分の仕事にかかれとも解釈できる。
記事の最後に、時代背景が書かれていた。
「集団の力によってイノベーションが起こる機会が増えている時代には、リーダーシップや謙虚さ、協調性、適応力、学習や再学習への熱意といった多くのソフト面のスキルも重視される。どこで仕事をしようとも、これは真実といえるだろう」と。
これって日本企業の強みだったことそのものなのでは・・・。
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