震災とUターン転職

週刊誌やテレビで大震災後、結婚を希望する男女が増えていることが報じられている。
一人でいるのが不安とか、さまざまな理由があるらしい。

関連があるかどうかは分からないが、地元を離れて働いている方がUターンしようという動きもでてきつつあるように感じている。


そんな一例をお話したい。

Aさんから突然電話があったのは、先週の金曜日であった。
「日曜日に東京に帰るんですけど、会えませんか」と。

さっそくお会いしておはなしを伺うと、ゴールデンウィークに休めなかったことからまとめて代休をとったという。

8年ばかり山形で働いたあと、2年前に東京の会社に転職。
仕事としてはやりがいもあるが、山形に帰ってきたいという。

理由を聞いてみると「今回の大震災がきっかけです」と一言。

さらに聞いてみると「母と妹が暮らす実家のことが心配で、帰ってきたくとも1週間以上、顔を見せることができなかった」とのこと。何かあったときに、物理的な距離が大きな障害になることを体感したらしい。

この大震災で、日本人はいろんなことを考えたと思う。
その一つの問いかけが「自分にとって本当に大事なものは何か」ではなかろうか。

私もそれを考えている一人である。
2011.06.07:[Uターン転職]

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