イチゴといっても、そんなに立派なものではない。
植えて数年もそのままのイチゴ畑で、手入れも思うに任せず、スギナや雑草と混在している畑だ。
移植すれば、それなりに収穫も上がるのだろうが、年を重ねて畑仕事に手が回らない、母親が初夏の楽しみにと、そのままほーって置いてある。
先週、色づき始めたイチゴを食した母親がポツリと一言つぶやいた。
「すぺらーっ(甘味がない)としてでダメだな」と。
自分たちで好きに摘んでいいからということで早速収穫したところ、2籠ほどとれた。(3~4キロ)
何にするか、家内と相談。3つほどこしらえることに。
まずは、イチゴミルク。
んんー。なんとも穏やかでなつかしい味。
そして、ジャム。
同僚二人におすそ分け。
今朝、手渡したときの、少々驚いたような表情と「ありがとうごじます」の一言がたまらない。
最後は、ヨーグルトムース。
ちょっとゼラチンの入れすぎで固くなったけど、味は抜群。
イチゴの小さな種が混じっていて食感がたまらない。
手間とイチゴ以外の材料費を考えれば、ずっと高くつくのだけれど、お金では買えない喜びである。
都会のような楽しみはない山形。でも、都会にはない楽しみが得られる山形。
幸せを感じる一日になった。



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