人材紹介の新規取引契約ができた企業様に工場見学をお願いしましたら快く見せていただきました。そのときお目にかかった工場長のお話をしたいと思います。
工場見学をアレンジしてくださった本社の方が工場を一回り説明してくれた後、紹介してくださったのが女性の工場長。
社長から「さっぱりした性格の女性ですよ」とうかがっていたのですが、250名もいる工場のトップですから、どんな人かとおっかなびっくり構えていると。
普段着にエプロン姿の女性が現れました。
身長は155cm位、すこしふっくらされていて、安心感のある方です。
テーブルに向かい合って、工場の話をひとしきりした後、工場長個人のことが気になって、すこしずつ伺いました。
「地元のご出身なんですか?」
「同じ県内だけど、ここへは嫁いできました」
(へぇーっ、いなかもんなんだ)
「何年働いているんですか、前職は?」
「14~5年なりますかねぇ。わたしは学歴がなくって・・・」
聞いた話を要約すると、
ファミレスで働いているときに、うちで働いてみないかと社長に声をかけらえれた。(当時は創立2~3年の小さな会社だったそうです)
最初は、ファミレスの仕事と掛け持ちしながら、内職さんの取りまとめの仕事をしていらっしゃったとのこと。
そのうち、だんだん力を発揮して、すこしずつ大きな仕事を任されるようになり、2年ほど前には工場長をおおせつかったとのこと。
この方のどこに魅力があるんだろう・・・
一言でいうと「人間力」。
工場の入り口には、社員・パートの方のお子さんを預かる保育所がある。
250名の大半は地元近隣のパートさんとのこと。
お子さんが小さければ、どうしても病気であったり学校行事であったり、お母さんが対応することが多い。
休みの申請が重なったときの調整の優先順位の第一は「子ども」だという。
同じ「子ども」が理由の場合は、小さいお子さん優先だという。
明文化はされていないが、面白い文化である。
こういった文化も工場長の人柄がでた文化なのかなぁ、きっと。
忙しい職場であるが、働く人のモラルとモラールは高い。表情も柔和である。
これも工場トップの影響かと思い、感心して帰ってきた。
「どんな人材が欲しいんですか?」
という私の質問を横から引き取って、見学をアレンジしてくださった方が面白い答えをくれた。
「工場長は長島茂雄なんです。牧野さんみたいなプロのヘッドコーチを探してください」と。
ん~~ん、言いえて妙。
生産管理、工程管理、設備管理、在庫管理、品質管理に精通した製造のプロはいないか知らん。。。
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