技能五輪大会（オリンピック）ってご存知だろうか。スポーツではなく技能を争う大会である。実に３９職種もあるのだそうだ。
そのうちの一つに「フライス盤」がある。金属を精密加工する機械である。
村山市にあるエツキが製造するフライス盤が技能五輪で競技用として採用されたのだから、これはすごい。

話はすこしさかのぼる。数年前にある会社に工場見学にいった。何号の額かわからないが、横１m５０cm、縦１mくらいの油絵が食堂に飾られていた。取引先の社長（現会長）が書いた絵をいただいたのだそうだ。その絵の作者がエツキの早坂会長。
その後、何社かで同じ早坂会長の絵にであった。

２年前に、そのエツキに工場見学にいったとき、フライス盤を開発製造していることを伺った。フライス盤だけでなく、様々な自社開発の自動機が試作されていた。
新聞を見たとき、「あっ、エツキさんのだ。やったぁ！」と人ごとながら嬉しくなった。
オリジナルなものを作るには感性が必要だというが、まさに早坂会長の精神が息づいているのかもしれない。

※写真は２０１０年１０月１６日　山形新聞朝刊