杉の木との和解

  • 杉の木との和解

 

自宅はマンションの2階。目の前の下り斜面はちょっとした雑木林になっています。

その中に杉の木が10本ほどあり、高さは、高いものだと25mくらい。実に見事です。

 

さて、この時期に杉、といえば、そうスギ花粉症ですね。

 

私は重症ではありませんが、それなりに鼻水くしゃみなどは出る方です。

娘がアトピー症状を持っているため、この時期はベランダに洗濯物は干せません。

 

たっぷりとオレンジ色の花粉をたたえた姿は恐ろしく、風と共に白い煙のように

飛んでくる花粉そのものよりも、杉の木自体を忌み嫌っていました。

 

地主さんに頼んで切ってもらおうかとも思いました。

ずーっとずーっと嫌いだったのです。

 

今年の1月だったでしょうか。仙台に10cm程度の雪が積もりました。

深夜ベランダに出て、雪の様子を眺めた時のことです。

 

月明かりに雪をかぶった杉の木が実に美しく、しばし見とれてしまいました。

長年風雪に耐えてきた太い幹、がっちりした枝、とんがった樹冠。恰好良かった!

 

この瞬間これまで嫌ってきたことを詫び、これからは仲よくしようと心に思ったのです。

これで杉の木と和解が成立しました!

 

おわかりでしょうか? この意味。。。

 

人間同士だとこっちが和解したつもりでも、相手がその気でなければ和解は成立しませんね。

ところが自然界は懐が広いというか、こちらの気持ちをすぐに喜んで受け入れてくれる

有り難い存在であることに気づいたのです。

 

勝手な思い込み?

まあ、そうかもしれませんが、そう確信した、としか言いようがありません(笑)。

 

話しはそこで終わりません。

実に不思議な現象が起きているのです。

 

冒頭の写真をご覧ください。

撮り方がへたくそなので、説明なしではわからないでしょうが、

なんと赤丸で囲われた部分にしか花粉がついてないのです!

 

つまり、我が家の真ん前にあたるところ(黄色い四角で囲んだあたり)には

花粉を付けず、縁と上部のみに花粉をたたえているのです。

 

これってすごくありませんか? 感謝感謝、感謝しかありません。

和解ってお互いにいいものを引き出すんですね。

2017.03.16:yoshihiro:[コンテンツ]

この記事へのコメントはこちら

※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。