長く伸びた白いひげ、作務衣をまとった小柄なおじいさん。
40日間もの断食を2回も行い、いわゆる悟りの境地に達した方でした。
大上段に構えず、自然に優しく語りかけるような口調は、
聞いている人の警戒心を取り去ります。
ちょっと難解で突拍子もないような話であっても、聞いてみよう、という気にさせるのです。
講演のテーマは、ご著書と同じ「無敵の経営」。
経営者なら誰でも興味のあるタイトルでしょう。
敵がいないのではなくて、敵をつくらない経営、というサブタイトルも気になります。
経営者の経営姿勢は、その人の人生のとらえ方と完全にマッチするものであるから、
まずはそこをしっかり見つめ直しましょう、というのが主旨でした。
様々な話が展開されていったわけですが、やはり、長期断食という動かしがたい事実が、
大きくものを言っているんだなあ、と感じました。
何を言うかも大切ですが、誰が言うかはもっと大切。
同じことも、誰から言われるか、で聞く側の変化は大きくなりますね。
響いた言葉は2つ。