大自然はワンダーランド、不思議に満ち溢れています。
そして、自然は真理の百科事典、実にたくさんのことを我々に教えてくれます。
植物は動けませんから、虫や鳥や動物から、自由自在に食べられてしまう、って思います
よね。しかし簡単に食べられてしまっては困りますから、様々な対策をとっています。
1つは物理的な防御です。
葉っぱや茎を固くするのもその1つ。キャベツのような柔らかい葉っぱは食べやすくても
ツバキのような固い葉っぱは食べにくいかもしれません。牛も柔らかい草は丸ごと食べ
ますが、木質化した木は葉っぱだけ食べたりします。トゲをつけたり、葉っぱをギザギザ
にしたり、っていうのも物理的防御ですね。
2つ目は化学的防御です。
苦味物質や毒性を持たせることで食べられないようにしている植物もいます。
ブナなどは、ある種の蛾が大量発生してその幼虫に大量に葉を食べられた翌年は、
苦味物質を倍に増やすのだそうです。そうすることで、大量に増えた蛾は、翌年には
その数を維持できず、自然界のバランスが崩れないのだそうです。
3つ目は、用心棒作戦。
蟻の好きな甘い物質を出すことによって蟻をおびき寄せて、害虫の侵入を防いだりして
いる植物もいます。もちろんその逆もあって、アブラムシなどはテントウムシに食べられ
ないように、お尻から甘い物質を出して蟻をおびき寄せて、テントウムシを追い払って
もらっているのは有名ですね。
今回は防御についてだけでしたが、果実などは、むしろ積極的に食べてもらって、
子孫を増やす作戦もとっています。それはまた次の機会に。
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