松枯れ病はご存知でしょうか。
東北地方ですと、特に秋田県の沿岸部の被害は深刻です。
松島などは、松が枯れてしまうとただの島になってしまうため、特に神経を使っていますね。
さて、私が学生の頃に読んだ本では、その原因は、マツノマダラカミキリというカミキリ
ムシの体内に寄生しているマツノザイセンチュウによるもの、とされていました。
もちろん当時からこの虫の食害にあってもなんともない木とやられてしまう木があり、
それはその木の健全度の違いだ、というように綴られていました。
個体差とともに挙げられていたのが酸性雨など環境の変化でした。
今の結論は、というと、松枯れの原因は酸性雨など環境の悪化によって、松の根に共生
している常在菌が不活発になることによる樹勢の弱まりが主、マツノザイセンチュウに
よる食害が従、ということのようです。
なぜこんな話をしたかはすでにおわかりだと思います。
新型コロナウィルスに感染しても発病する人しない人、重症化する人しない人、
やはり日常の問題が主であり、新型コロナウィルスの影響は従、ではないかということ。
もちろんすでに問題を抱えている人がたくさんいる現状で、新型コロナウィルスへの
恐れ、警戒を解いていいという意味ではありません。
それぞれに日常を大切に生きろ、というメッセージをしっかり受け止めよう、ということ
を言いたかっただけです。思考停止で消極的な生き方を避け、正しく恐れよう、という
ことです。
では、日常を大切に生きるという時、健康のことだけを考えればいいのでしょうか?
自分の健康を考えて睡眠や食事や運動などに気をつけるのはもちろん大切です。
さらにストレスに対する対処法についても上達すべきですし、自分のことばかりに
気を配るのではなく、周囲の人、世の中のことを考えた行動も重要、ということになり、
結論はトータルでバランスよく自分を磨き、人に心を寄せる、ということでしょう。
では、お前はそれができてるの?
できてないから努力しているところです(笑)。
特にアフターコロナは、バランスのいい判断力、自分で大局を観る力が試されると
思っています。「自主自律」こそが何よりの指針となる時代です。
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