今年になって映画館で観た映画は2作。
「エベレスト 神々の山嶺」と、今回ご紹介する「殿、利息でござる」です。
「エベレスト」は、夢枕獏氏の原作を読んでいたので、興味深く観させていただきました。
「殿」のほうは、わが宮城県大和町吉岡で江戸時代に起きた実話ということもあり、
また、NHKおはよう日本で特集まで組まれ、その前評判の高さにも注目して観に行きました。
結論から言いますと、ズバリ、ぜひ観に行ってほしい! おもしろい! 感動して泣ける! です。
あらすじは知っていたはずなのに、なぜあれほど泣けるんだろう。。。
あの時代ならではの要素と、時代を超えて共通の要素が織りなす彩が、この映画の良さです。
インターネットで誰もが主張を全世界に発信できる時代とは真逆で、お上(かみ)が絶対の世。
お上にもの申す=切腹に値する無礼、というような時代背景の中、熱い思いが事態を打開する
一番のカギでした。
よく、地域づくり・村おこし、あるいは何かのプロジェクトなどで必要とされる3つの人物像を、
「ばか者」「よそ者」「若者」と表現しますね。
「ばか者」とは、強い信念のもと、愚直にひたすらにその信念を貫き通す人。
この映画では、主人公の穀田屋十三郎(阿部サダヲ)がそれにあたると思います。
しかし、ばか者だけではすぐ行き詰ってしまいます。まったく違う発想を持ったよそ者が必要です。
菅原屋篤平治(瑛太)という茶師がそれにあたるでしょう。
この二人で同士を増やしていく過程において、村の無名の若者が奔走し、旦那衆の心を動かしました。
これぞまさに「若者」の力ですね。
もちろん「ばか者」「よそ者」「若者」がいればそれですべてうまくいくわけではありません。
目の前に生じる壁をどう乗り越えていくか?
ぜひ、映画館でご覧くださいね!
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