左上に見えているのが、1964年の東京オリンピックで実際に使用された聖火台。
国立競技場改築に伴い、復興支援という位置づけで石巻市民運動場に移設されたのです。
来年3月には元に戻されるそうなので、復興マラソンとしてランナーを見守る役目は、
今回が最後ということでした。
大会としては1800人の参加者ということでしたが、
ハーフマラソン成人男子の部エントリー数は580人とかなり少なめ。
いつも大会に出ると順位は半分くらいなのですが、今回もピッタリ半分でした(笑)。
気温29℃ということもあり、無理せず目標としていたタイムそのままでした。
目標どおりとはいえ、実はもっと楽々ゴールする予定でしたが、実際には途中かなり
苦しく感じる時間が長かったのです。
石巻市とはいえ、コース上には集落がほとんどなく、沿道の応援といっても、
ごく限られた人数でした。
それでもおじいちゃんおばあちゃん達がギラギラ太陽の下、静かに応援してくれている
様子を見ると、がんばるぞ、と奮い立ちます。
ところがそれも束の間。また苦しくなってきます。
どうしたもんか、と考えた末、まずはウォークマンを外し、サングラスも取って、
沿道の応援がより身近に感じられるようにしました。
そして、相手から声援を受ける前に、こちらから大きな声で笑顔いっぱいに、
「ありがとう!」と声をかける試みを続けました。
単純に考えるとエネルギーロスなのですが、不思議不思議。まったく逆の結果です。
エネルギーが急増幅! こちらの心も急増「福」(笑)。
実は、相手は増幅反射板のようにこちらの「氣」を倍返ししてくれる
有難い存在と気づきました。
実際に体験しないとわかりにくいと思いますが、実に真理だなぁ、と。
マラソンだけでなく、苦しい時ほどこちらの心を「明るく爽やかに発する」ことなんだ、
と学ばせていただきました。
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