復興マラソンあれこれ

  • 復興マラソンあれこれ

<ゴール付近で応援してくれた友人たちに向けてのかろうじての笑顔>

 

正式な大会名は、東北・みやぎ復興マラソン2017。

今回が第1回。

宮城県初の陸連公認登録コースということも含め、話題の多い大会だったと思います。

 

フルマラソンの部が12000人、ファンランも含めると15000人の参加者だったそうです。

ファンランの方はわかりませんが、フルマラソンの参加者の64%が県外からの参加者!

これってすごい経済効果ですよね。

 

朝が早いので、山形や福島など1時間程度で車で来れる人を除く7000人くらいは宿泊した

はず。埼玉からの参加者は、仙台市内に宿が取れず、福島の相馬市のホテルから、

あさイチの常磐線に乗って来た、と。

 

その常磐線にも結構なランナーが乗っていたということですから、仙台市内はもとより、

周辺各地にも経済効果が波及したことでしょう。

 

お金の話はさておき、今回のマラソン、私にとっては不甲斐ない結果となりました。

完走したというだけで、目標タイムとは程遠い結果。25㎞くらいまでは快調でしたが、

その後、急に足が重くなり、ほとんど歩いているのと同じようなスピードしか出せなく

なりました。

 

ただ、今回は復興マラソンということなので、絶対に歩くわけにはいかなかったのです。

走ることによって、被災地の人に元気を与える、という自分なりの気持ちをもって臨んだ

ので、本当は歩きたかったけど、譲れない一線として、とにかく走り切りました。

 

他の大会と大きく違っていたのは、沿道の人達からの声援の内容。

「がんばれ!」とか「ナイスラン」という声にまじって、

「ありがとうございます!」というのがあちこちから聞かれました。

 

一番印象に残ったのは、70歳くらいのおじいさん。

頭を下げながら、「ありがとうございます。ありがとうございました」と下腹に力の

入った声で、通り過ぎるランナーにずーっとやっているのです。

 

私などはトップランナーが通り過ぎてから1時間以上経過した頃にそこを通過したわけで、

その間、このおじいさんは延々「ありがとう」を言い続けてこられたわけです。

そしてきっと最後のランナーが通過するまで。

 

家を出る時から、いや、このマラソン大会が決まった時から、心に決めたことでしょう。

家が流されたり、ご親族に不幸があったりして、たくさんのボランティアや周囲の人達に

助けられ励まされながら今に至っている方なんだろうなぁ、と想像しました。

 

参加者も、温かい気持ちを届けに参加してくれているわけで、そういうニッポン人の

良さが感じられた大会でした。

 

今年は12月のNAHAマラソンにも参加するので、練習を積んでこっそり自己ベストを更新

しようと狙っています(笑)。

2017.10.12:yoshihiro:[コンテンツ]

この記事へのコメントはこちら

※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。