あがた森魚さんをご存知でしょうか?
赤色エレジーがヒットしたのは1972年。小学校6年生の時でした。
さすがにあの曲を小6の坊主が理解できるはずもなく、ただ暗い雰囲気の歌だなぁ、
という感想でした。ルックス的にも明るくなかった(笑)。
特にファンだったわけでもなかったけれど、行きつけのカフェキートスの常連さんが
映画関係の方で、あがた森魚ライブをそのカフェキートスでやる、というので参加。
赤色エレジー以外の曲はさほど売れなかったと思われ、この人はその後どういう人生を
送ってきたのだろう、そして今それなりの年齢になって、どういうライブをやるんだろう
っていう興味からの参加でした。
これは事前に調べたのですが、あがたさんは映画監督をしたり、文芸誌に寄稿したりなど
まさに内にあるものを様々な形で表現しようというアーティスト活動をずっと続けてきた
のでした。もちろん歌手としても。
あがたさんの弾き語りは、弾き語りというよりも語りが半分以上で、それが私にはむしろ
心地よく感じられました。
ご自身の中にあるものが時間の経過とともに光が増幅され、場を取り込んでいく、
といった独特のあがたワールド。堪能させていただきました。
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