神渡良平さんをご存知でしょうか?
『安岡正篤の世界』をはじめ、日本の偉人たちを深く研究し、執筆や講演活動を精力的に
やっていらっしゃるベストセラー作家です。
その神渡さんが訳された詩を紹介したいと思います。
この詩は、ニューヨーク大学病院リハビリセンターのロビーに掲げられている、
ある患者さんの詩
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大きなことを成し遂げるために
力を与えてほしいと
神に求めたのに
謙虚さを学ぶようにと
弱さを授かった
より偉大なことができるようにと
健康を求めたのに
より良きことができるようにと
病弱な体を与えられた
幸せになろうとして
富を求めたのに
賢明であるようにと
貧困を授かった
世の人々の称賛を得ようとして
権力を求めたのに
得意にならないようにと
失敗を授かった
求めたものは一つとして与えられなかったが
願いはすべて聞き届けられていた
言葉に表されていない祈りが叶えられていたのだ
ああ、私はあらゆる人の中で
もっとも豊かで祝福されていたのだ
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おそらく10年ほど前にもこの詩に出合っていました。
詩との向き合いは自分との向き合い。
できごとは表面的なこと。
その奥にある本質をみつめられるようになるといい、という意味は理解できます。
しかし、そういう考え方をクセづけできるかどうか、ですね。
今は意識してやろうとしては「ああ、できてなかった」を繰り返している最中です。
また10年後にこの詩を読んだ時、どんな風に感じるのか楽しみです。
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