畑村洋太郎著「失敗学のすすめ」を基に書かれた、ある雑誌の記事をまとめてみました。
ポイント1: 人は必ず失敗する ⇒ 「人は失敗をするもの」という事実を認める必要がある
しかしこれを実践することはむずかしい
例 作業現場で失敗すると怒る管理者
十分な対策もしないで、単に「注意しろ」というだけの先輩
ポイント2: 失敗を隠そうとするのは自然の真理 ⇒ 管理者はこの事実を受け入れる必要あり
特に日本社会は、失敗の原因究明よりも責任追及に走りやすいのでなおさら
これらを考慮に入れて、「失敗を繰り返さないための仕組みづくり」が求められる、と。
人間の脳は、失敗からしか学べない。「正しいこと」を学ぶのではなく「間違っていること」を
消去していくことで、正しいことを浮き彫りにして頭に残していく仕組み。
つまり、間違えることそのものが学習だ、ということである。
◆良い失敗
個人が成長する過程で必ず通らなければならないもので、体験しておいたほうが後々のためになるという失敗
未知、新しい体験での失敗
◆悪い失敗
不注意や誤判断など単純ミスが原因で繰り返される失敗
何も学ぶことができない失敗
最近の三菱自動車の事例などをみると、企業風土が生み出す取り返しのつかない失敗、
というのもありますね。これは「悪い」を通り越して、「最悪」です。気をつけたいものです。
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