ヤーキース・ドットソンの法則考

  • ヤーキース・ドットソンの法則考

いきなり英語のグラフが出てくると、

それ以降読む気をなくされる方もいらっしゃると思い、まずは癒しのイラストから(笑)。

 

しかし、これを外すわけにはいきません(笑)。

 

ヤーキース・ドットソンの法則というものです。

タテ軸は、パフォーマンス(結果、成果)の高さを表し、

ヨコ軸は、覚醒の度合い、興奮度合い、ストレスの強さ加減などの意味合いです。

 

点線は、簡単な課題を与えた時のグラフ、実線は、難しい課題のグラフです。

 

簡単な課題を成し得るには、ストレスが中程度までは、

ストレスがかかるほどに成果も向上し、その後は成果のピークは変わらない、というもの。

 

難しい課題の場合は、ストレスが程よく与えられたところをピークとして、

その後はストレスが強くなると、むしろ成果は落ち込んでしまいます。

 

ウサギの徒競走を例にして考えてみましょう。

 

徒競走の相手 : カメ

環境 : とても暑い日

勝利報酬+負けの罰 : A=勝っても負けても賞罰なし

           B=買ったらニンジン1本もらえる、負けても罰はなし

           C=買ったらニンジン3本もらえる、負けたらニンジン3本差し出す

           D=買ったらニンジン5本もらえる、負けたら3日間食事なし

 

とても暑い日だけに、カメとの徒競走に勝利する、といった簡単な課題は、

Aのようなまったくストレスのない状況では、そもそもやる気になれません。

 

ウサギとしては、油断さえしなければ、カメに負ける気はしません。

しかし、CやDの条件だと、万一負けると失うものが出てくるので、油断しないように、

やや緊張してがんばります。しかし全力を出す必要までは感じないでしょう。

 

もし、この徒競走相手が、ネコだったらどうでしょう?

 

ネコとウサギがどっちが足が速いか、私にはわかりませんが、

もし力が拮抗しているとすれば、どっちが勝つか予断を許しません。

 

こういう時により高いパフォーマンスが発揮されるわけですが、その際にも、賞罰なしよりは、

報酬があるとがんばれますし、罰もあるならそれもがんばる要因になるでしょう。

 

しかし、Dのように、負けた時の負担があまりに大きいと、最初からやる気がなくなる、という話。

感覚的にもわかりますよね。

 

さて、ここまではこのヤーキース・ドットソンの法則に沿ったお話。

 

日常抱えているストレスの度合いと絡めて、もうちょっと考えてみたいと思います。

 

グラフのスタートがストレスゼロであることに注目しましょう。

つまりこのウサギは、もともととても健全なウサギなのです。

 

もし、このウサギが精神的に強いストレスを日常的に抱えていて、

スタート時点ストレスがすでに高かったらどういう結果になるでしょう?

 

もしかすると、カメに勝てないかもしれません。

傍から見るとちょっとしたストレスが、本人にはとても大きなものに感る、っていうわけです。

つまり、日頃のストレス解消がいかに大切か、というお話でした。

 

様々なストレス解消法の中で、私のお気に入りは、佐藤志保子の脳幹元気ストレッチというもの。

http://www.at-ml.jp/71308/

ここで月1回、リフレッシュして、カメには負けない状態を保っています(笑)。

2016.10.06:yoshihiro:[コンテンツ]

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