野生の教養 ヒツジの角

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ニホンジカの角はオスだけにあって、毎年生え変わります。

角は春から伸び始めて、発情期である秋に硬くなって、翌春に落ちます。

 

シカの角は、メスを巡ってライバルと闘うためにあります。

最初は角の大きさを見せ合い、それで決着がつかなければ、角を絡めて押し合います。

時には、角が体に刺さって死ぬこともあります。

 

角を作るには、それなりのエネルギーが必要です。

メスを得るために角をどんどん大きくすると、冬を越すエネルギーが足りなくなるかもしれません。

 

反対に、冬を越すためにエネルギーを温存すれば、角が小さくてメスを獲得できずに、

子孫を残せないかもしれません。

 

オスたちは、自分の栄養状態に応じて、適切な投資配分を迫られているのです。

 

 

野生の教養10月号から抜粋した文章です。

もし自分がニホンジカだったらどうするだろう、と、感情移入して読みました(笑)。

 

まずは若いうちから来たるべき時のことをイメージし、冬場でもエネルギーを蓄えられる方法を

探ったり、少ないエネルギーでもやっていける鍛錬を積み、最終的には闘いを辞さない強さも

身に着ける、という準備をするでしょう。

 

そのためには、実際に強いオスがどのように夏冬を過ごしているかをそばで観察し、 

その良いところをどんどん取り入れる、ということをすると思います。

 

そして、最終的には、誰が見ても見事な角をつくり、闘わずして勝つ、という作戦を取ります。

という勝手な妄想でした(笑)。

2016.09.29:yoshihiro:[コンテンツ]

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