先週の心理テストいかがでしたか?
さて、あれは、かつてのハモコミ通信の中から思い出したものでした。
今回も、かつてハモコミ通信でとりあげた「良い話」の中から、「ひび割れた水瓶(みずがめ) 」
をお届けしたいと思います(ハモコミ通信2012年12月号メール版)。
インドに一人の水汲み男がいました。
天秤の左 右の大きな水瓶に水を汲み、丘の上にある主人の 館まで運びあげるのが仕事でした。
館に着いたと き、右側の水瓶にはなみなみと水が入っていまし たが、
左側の水瓶はひび割れていたため水は半分 しかありません。
ひび割れた水瓶は 「自分はひび割れていて役に立たないから、
取り 替えてくれ」と男に頼みましたが、男は何も言わ ずに水を運び続けました。
右側の水瓶はいつも満 杯の水をたたえて得意そうにしています。
2年あまり経ったとき、たまりかねたひび割れ た水瓶が
「自分のような出来損ないを使っていて は、あなたの努力が報われない。
申し訳ないから、 完全な水瓶を使ってほしい」と、また頼みました。
男は黙って、丘の上から振り返りました。
すると、 道の右側には美しい花が咲き乱れています。
水汲 み男は、「最初から水漏れに気がついていたのだよ。
お前のひび割れを利用して役立てようと考え、私 は道の左側に花の種をまいておいたのだ。
お前の ひび割れのお陰で、雨の降らない土地なのに、こ んなに見事な花が咲いた。
ご主人様は毎日新鮮な 水と咲き誇る花の美しさを喜び、感激していらっ しゃるのだ」
と言いました。
ひび割れ水瓶はひびがあったからこそ
美しい花を咲かせることに貢献 できたことに気づいたのです。
私たちはそれぞれ自分だけのひび割れを持って いるのです。
私たちは皆ひび割れ水瓶なのです。 必要でないものは何もないのです。
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