大きなスーツケースの半分は中古のバレーボール。
決して怪しい行商をしに行くのではありません(笑)。
バレーボールをしに行くのでもありません。さて、YOUは何しにどこへ?
そのうちお披露目する機会があるかもしれません。
4月から新年度、という方もたくさんいらっしゃることでしょう。
人事異動で新しい生活、という方も少なくないでしょうね。
元を忘れず末を乱さず、という言葉があります。
自分の原点を大切にし、今に至っているその大本に感謝して、今を精一杯生きる。
今回の旅のテーマでもあります。
ひらめきメソッドについては、これまでも実践例を何度かご紹介してきました。
『LIFE(人生)編』『WORK(仕事)編』『COM(地域づくり)編』『SALE(営業)編』
については、一般参加者を公募したスタイルで、あるいは社内で、あるいは仲間同士で、
やってみて、そのメソッドの有効性を実感してきました。
『WORK編』には深堀したタイプもあり、ファシリテーターの仕事面での知識と経験、
更に言葉に対する感受性と洞察が試されるものだと感じています。
つまり、奥行きが広いということでしょうか。
今回ご紹介する『APPLAUSE(拍手)編』は、ファシリテーターの技量はあまり問われない
のではないかと感じました。
たぶん誰がやっても勝手に盛り上がり、勝手に気づきが生まれる!
ツールとしての完成度が高い、と言えるかもしれません。
学んだことは即実践、というのが私の主義(?)。
たまたま依頼されていたT社様の社内研修会で使ってみました。
もちろん確信あっての採用でした。
人数は30名、全員が男性中間管理職。各地の支社営業所から集まっての年1回の研修会。
その2日間の中で2時間お時間をいただき、務めさせていただきました。
本当は笑顔のアップ写真を掲載したいところではありますが、許可を得てないので遠景
のみとさせていただきました。実際には講座が進むにつれ、笑顔!笑顔!笑顔!でした。
テーマが「褒め言葉養成講座」でしたが、実際にボードとカードを使ってグループ内で
褒め言葉のシャワーと拍手の渦を浴び続けるのです。気持ちよくならない訳はありません。
たまたま引いたカードとはいえ、それを相手に合せてひと言添えて伝える中で、
真実味のある生きた言葉として沁み通っていきます。
褒め言葉は、受ける側は気恥ずかしさを感じつつももちろん悪い気はしません。
「いや~、こんなこと言われたの初めてだぁ」「実際に言われたい」など、
ワーク中に聞こえてきたさりげない”つぶやき”に実感がこもっていました。
そして、見逃せない効果として、褒め言葉は言った本人も気分良くなる、ということ。
潜在意識には人称がない、と言われています。相手を褒めているようで、実は自分をも
褒めていることになります。
近々、公開講座もやる予定です。乞うご期待!
前号では、2004年4月の創刊号から2008年までを読み返して、その中から面白いネタを
再掲させていただきました。
このころはペーパー版オンリーだったので、図表や写真などを掲載し、それについて
考える、というスタイルもたくさん見受けられました。
例えばこんな感じ。
途中からテキストメールを配信するようになり、文字だけの勝負となりました。
HTMLメールにすればそれまでと同様にできるのですが、そうなると受け付けない人も
出てくると知り、一人でも多くの読者に読んでもらいたいとの思いから、テキスト形式に
こだわってきました。
今回は2009年~2014年を読み返して気づいたこと。
2010年から、今のような「街ネタ」方式を少しずつ取り入れ始めたことがわかりました。
また、2011年10月号からはメール版も出し、月2回が定番となりました。
以下、懐かしく読んだものをご紹介します。
弊社ニュースレター「ハモコミ通信」は、2004年4月号を創刊号とし、今年4月で丸15年
を迎えます。長く続けてこれたのは、「楽しく読んでるよ」という読者の励ましのお言葉
のおかげです。まずもって心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
15年間で270通、今では8200人の読者をいただいてますが、当初はペーパー版のみを
郵送費の関係上、お客様に請求書や見積書などと同封で送らせていただいた程度でした。
一貫してテーマとしてかかげてきたのは「コミュニケーションのネタの提供」です。
そもそも「ハモコミ」とは「ハーモニーのあるコミュニティづくり」という弊社社是の
略称であり、コミュニケーションが豊かになることがその近道。
そもそも「ハモコミ」ってどういうものなの? ですよね(笑)。
日本人が古来から大切にしてきた『和』の精神。これに近い感覚かもしれません。
一人ひとりがいいものを持ち寄って、それぞれの個性がうまく調和してできるイキイキ
したコミュニティ。そこで働く人はもちろん、そこから産み出されるものもイキイキ、
お客様との関係もイキイキ、さらにその先もイキイキ、といったイメージを持った
私の描く理想の姿です。
これからも、くどいようでも、言葉を変えて語っていきたいです。
さて、過去の通信を読み返してみようと思い立ち、今週ひとまず2004年から2008年まで
の5年分を読みました。なかなかおもしろいです(笑)。自画自賛です(笑)。
今は「街ネタ」に対するコメント、という形式が定着していますが、この頃は全部自分で
考えたネタでした。特に笑えるのは家族ネタ。一つだけご紹介して終わります。
↓ 2007年11月号 ↓
株式会社船井総合研究所の創業者船井幸雄氏が亡くなったのは、
氏の講演CDに最初にふれたのは30代の頃でした。
その頃は聴くことすべてが新鮮で、何度も繰り返し聴きました。
何枚かあったCDはどこかにいってしまいましたが、今でも要点は覚えています。
船井総研の基本的な考え方は長所伸展であり、短所には決して触れない。
そして、相談に来る経営者の姿勢がすなおじゃないと、仕事を受けない、というあたり
から始まりました。すなおで明るい人が伸びる、と。
そこから転じて、「人は人(他人)に嫌われたくない存在である。できれば好かれたいと
誰もが願っている。人に好かれれば事業は成功する。人に好かれるためには、以下の4つ
のことをしなければいい、と。
1.人の悪口を言わない
まあ、これは言うまでもありませんね。
2.差別をしない
船井総研に相談に来る人で、受付嬢には横柄な態度で、会長室に入るとペコペコ
している人はダメだ、と。必ず受付嬢にそのあたりを聞いたそうです。
3.自慢しない
家族でさえ自慢話は聞きたくない、と。唯一、母親だけは自慢話を聞いてくれる。
奥さんにだって自慢話はNG。これは実に思い当たる節があります(笑)。
4.自己主張しない
氏の著書は200冊以上だとのことでしたが、編集者から言われたのは、文章から
「私」という言葉を全部カットしてください、ということだったそうです。
「私」の本を読みたくて本を買った人でさえ、「私」を連発されると反発を覚える
のだ、と。「私」という言葉をどうしても意味が通じにくい個所というのは、
本全体でも2~3か所あるかどうかなのだそうです。それに比べると、私たちが
書く文章は「私」が多いですよね。
この話を聞いて私は「私」を極力使わないことにしました(笑)。
さて、この4つを守れば人に嫌われないのだけれど、自己主張しないとこの世に貢献する
こともむずかしくなるわけで、船井氏は、「自己主張をしても嫌がられない『徳』を
そなえた『人物』にならなければならない」と説いていました。
なるほどなぁ、と。
徳をそなえた人物…。
そこに向けた長い道のりを歩いていかなくちゃなぁ、とぼんやり思った30代でした。