最上義光歴史館

最上義光歴史館
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最上義光歴史館では、隣接する霞城公園(山形城跡)一帯が桜色に染まる頃、「花は桜木、人は武士」の言葉にちなんで、武士の魂である日本刀の展示「鐵の美」を毎年開催しています。
山形ゆかりの郷土の刀工の作品を紹介したり、所持した武将との関係を紹介する「武将と日本刀」等を開催しています。

ここでは、山形ゆかりの刀鍛冶と現在山形在住で活躍する現代の刀匠のプチ☆プロフィールを紹介します!!


■月山刀工(がっさんとうこう)
月山・定吉(さだよし)・正信(まさのぶ)・軍勝(ぐんしょう/もろかつ)
月山刀工は、鎌倉時代から室町時代にかけて霊峰月山を望む寒河江・谷地地方を本拠地として活躍した刀工集団です。月山刀工の特徴は、刀身全体に波状の模様「綾杉肌(あやすぎはだ)」がみられることです。


■水心子正秀(すいしんしまさひで/1750-1825)
江戸時代の後期に活躍した山形県南陽市(元中山諏訪原)出身の刀鍛冶です。山形藩秋元家の抱え鍛冶で、古い時代の刀や鉄・鍛冶技術の研究をした名工にして大学者です。また、多くの門人を育てて、江戸時代中期になって衰退していた刀剣界を再び盛んにしました。


■庄司直胤(しょうじなおたね/1779-1857)
江戸時代の後期に活躍した山形城下鍛冶町出身の刀鍛冶です。江戸で水心子正秀の門人となって、後に山形藩秋元家の抱え鍛冶になります。師匠の正秀や山浦清麿(やまうらきよまろ)とともに「江戸三作(えどさんさく)」と評された名工です。


■池田一秀(いけだかつひで/いけだいっしゅう/1773-1841)
庄内観音寺村(現酒田市)出身の刀鍛冶です。水心子正秀の門人になり、後に庄内藩酒井家の抱え鍛冶になりました。


■斎藤清人(さいとうきよひと/さいとうきよんど/1827-1901)
幕末に活躍した庄内温海出身の刀鍛冶です。江戸三作のひとり山浦清麿に学び、後に帰郷、幕末の名工として語られます。割腹自殺した師匠清麿の刀債(未納の刀)を完済した美談も有名です。


■上林恒平(かんばやしつねひら/1949- )
山形県藤島町出身の刀鍛冶です。人間国宝の故宮入昭平(みやいりあきひら)に学び、毎年開催される新作名刀展では高松宮賞をはじめ多数の賞を受賞。その技量が認められて弱冠36歳で無鑑査になりました。現在は山形市長谷堂で鍛刀活動を行っています。山形が誇る現代の刀匠です。


■高橋恒厳(たかはしつねよし/1977- )
群馬県前橋市出身。平成10年に刀匠上林恒平に弟子入りし、平成16年より新作名刀展に出品。現在は出身地の群馬県前橋市に「恒厳鍛刀場」を開き、平成27年と同30年の新作名刀展で特賞(協会会長賞)を受賞。近年は、師匠の恒平と天下三槍の御手杵の復元も行いました。刀鍛冶としての実績を積みながら刀剣鍛錬の技を磨く将来を期待される刀鍛冶の一人です。