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無暖房住宅の検証⑦
これまで弊社米沢のモデル住宅を参考に、無暖房住宅の可能性を探っていろいろシミュレーションを行ってきました。現在Q値は0.55です
残っているのは開口部の改良で、南、東面の吐き出し開口部を腰窓にし、さらに全体を少な目にすると、Q値は0.51になります。
さまざまな断熱改良を試み、Q値は0.51W/㎡Kまで下がりましたが、
米沢でこれ以上の性能を求めるのは現実的ではなく、この辺が限界のような気がします。
プランによっては、違う結果が出るかも知れませんが、Q値0.3は限りなく不可能に近い数値と分かりました。
そこで仮に、Q値0.51の仕様にした場合、年間の暖房エネルギーを計算すると、灯油換算で76ℓになり、ほぼ無暖房状態になることが分かります。
では、建築コストはどうなるのか、次回です。
残っているのは開口部の改良で、南、東面の吐き出し開口部を腰窓にし、さらに全体を少な目にすると、Q値は0.51になります。
さまざまな断熱改良を試み、Q値は0.51W/㎡Kまで下がりましたが、
米沢でこれ以上の性能を求めるのは現実的ではなく、この辺が限界のような気がします。
プランによっては、違う結果が出るかも知れませんが、Q値0.3は限りなく不可能に近い数値と分かりました。
そこで仮に、Q値0.51の仕様にした場合、年間の暖房エネルギーを計算すると、灯油換算で76ℓになり、ほぼ無暖房状態になることが分かります。
では、建築コストはどうなるのか、次回です。
無暖房住宅の検証⑥
無暖房住宅の試みをしています。
前回で、Q値を0.3にすれば無暖房住宅が可能になることが分かりました。
既存の間取りのままで、Q値を下げる手段で残っているのは断熱厚です。
今のところ、壁200ミリ、天井300ミリです。
思いきって、壁断熱厚を450ミリ、天井を500ミリ、基礎の付加断熱を100ミリにしてみます。
するとQ値は0.55まで下がりましたが、Q値を0.3にすることは出来ません。
ここまでで、各部位からの熱の損失割合は次のようになっています。
天井HGW16K 500mm
熱損失 6.49 W/K: 熱損失係数Q0.04 [W/㎡K]
外壁 HGW16K 100&350mm
熱損失16.56W/K:熱損失係数0.10W/㎡K
階間部 HGW16K 100&350mm
熱損失<font style="color:#FF0000;"> 1.74W/K:熱損失係数0.01W/㎡K
基礎 スタイロ3B 50&100mm
熱損失27.43W/K:熱損失係数0.17W/㎡K
開口部
熱損失25. 65 W/K :熱損失係数 0.16 W/㎡
換気 換気回数 0.05回
熱損失10.31 W/K:熱損失係数0.06W/㎡K
全体 熱損失 88.18W/K:熱損失係数 0.55W/㎡K
数値を見ると、基礎と開口部からの熱損失が多くなっていますが、これ以上の補強は施工上現実的ではありません。
間取りを変えずにQ値を少なくするには、窓面積の変更くらいです。
次回は 開口部の面積調整を行ってみます。
前回で、Q値を0.3にすれば無暖房住宅が可能になることが分かりました。
既存の間取りのままで、Q値を下げる手段で残っているのは断熱厚です。
今のところ、壁200ミリ、天井300ミリです。
思いきって、壁断熱厚を450ミリ、天井を500ミリ、基礎の付加断熱を100ミリにしてみます。
するとQ値は0.55まで下がりましたが、Q値を0.3にすることは出来ません。
ここまでで、各部位からの熱の損失割合は次のようになっています。
天井HGW16K 500mm
熱損失 6.49 W/K: 熱損失係数Q0.04 [W/㎡K]
外壁 HGW16K 100&350mm
熱損失16.56W/K:熱損失係数0.10W/㎡K
階間部 HGW16K 100&350mm
熱損失<font style="color:#FF0000;"> 1.74W/K:熱損失係数0.01W/㎡K
基礎 スタイロ3B 50&100mm
熱損失27.43W/K:熱損失係数0.17W/㎡K
開口部
熱損失25. 65 W/K :熱損失係数 0.16 W/㎡
換気 換気回数 0.05回
熱損失10.31 W/K:熱損失係数0.06W/㎡K
全体 熱損失 88.18W/K:熱損失係数 0.55W/㎡K
数値を見ると、基礎と開口部からの熱損失が多くなっていますが、これ以上の補強は施工上現実的ではありません。
間取りを変えずにQ値を少なくするには、窓面積の変更くらいです。
次回は 開口部の面積調整を行ってみます。