無暖房住宅の検証⑥

無暖房住宅の試みをしています。
前回で、Q値を0.3にすれば無暖房住宅が可能になることが分かりました。
既存の間取りのままで、Q値を下げる手段で残っているのは断熱厚です。
今のところ、壁200ミリ、天井300ミリです。
思いきって、壁断熱厚を450ミリ、天井を500ミリ、基礎の付加断熱を100ミリにしてみます。
するとQ値は0.55まで下がりましたが、Q値を0.3にすることは出来ません。

ここまでで、各部位からの熱の損失割合は次のようになっています。

天井HGW16K 500mm
  熱損失 6.49 W/K: 熱損失係数Q0.04 [W/㎡K]
外壁 HGW16K 100&350mm
  熱損失16.56W/K:熱損失係数0.10W/㎡K     
階間部 HGW16K 100&350mm
  熱損失<font style="color:#FF0000;"> 1.74W/K:熱損失係数0.01W/㎡K  
基礎 スタイロ3B 50&100mm
  熱損失27.43W/K:熱損失係数0.17W/㎡K
開口部
  熱損失25. 65 W/K :熱損失係数 0.16 W/㎡   
換気 換気回数 0.05回
熱損失10.31 W/K:熱損失係数0.06W/㎡K

全体  熱損失 88.18W/K:熱損失係数 0.55W/㎡K
   
数値を見ると、基礎と開口部からの熱損失が多くなっていますが、これ以上の補強は施工上現実的ではありません。

間取りを変えずにQ値を少なくするには、窓面積の変更くらいです。

次回は  開口部の面積調整を行ってみます。
2009.10.14:株式会社 米住建設:[コンテンツ]

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