先日行われた令和2年度後期技能検定の結果は次の通りです。
職種:建築大工
作業名:大工工事作業
3級 6名受験 6名合格
2級 3名受験 3名合格
全員、学科試験(2年次生は技能照査)が合格しているので、実技・学科ともに「完全合格」となり、それぞれの級の「建築大工技能士」となります!
受験者の内訳は、1年次生4名、2年次生5名です。
本学に入学してから初めて建築大工の知識・技能を勉強した者も少なくありません。各自の努力が形となりました。
(写真は練習中の様子です)
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令和2年度後期技能検定の結果 受検者全員「完全合格」
2021.03.24:yit-ac:[お知らせ]
第23期生 修了証書授与式 学校長式辞
二十三期生のみなさん、本日、無事卒業を迎えられたこと、心からお祝い申し上げます。在校生とともに、教職員一同、みなさんの門出を祝福致します。
未だ収まらない新型感染症のため、本日は、ご来賓が出席出来ず、保護者の方々も同席の人数を制限させて頂きました。このような形になったことは誠に残念ですが、ご理解頂きたいと思います。卒業生のみなさんは先日の卒業制作展を見ても分かる通り、入学前と比べて大変大きく成長しました。胸を張ってこの伊佐沢の山から巣立って行って下さい。
さて、皆さんに送る言葉として、松尾芭蕉の作品を取り上げます。ご存知の通り、芭蕉は、江戸時代前期の俳句を詠んだ人で、各地を旅して句を作り、現在の山形県にも訪れて、山寺立石寺や最上川を題材とした句を詠みました。しかし、今日は少し変わった句を挙げます。
旅に病んで 夢は枯れ野を駆け巡る
これは芭蕉が晩年、旅先で詠んだもので、病に伏せって動きはとれないなか、寝ている際の夢では冬の野原を駆け巡るほど、旅をしたいという心からの想いが表れています。
寂しい雰囲気があるので、今日の晴れの日には合わないような感じもしますが、敢えて取り上げました。その理由をこれからお話します。
ところで私事ですが、仕事の出張を含めて、知らない土地に出かけるのが大好きで、少しでも時間があるとそのまちや集落を見て歩きます。しかし、この一年、我々は遠出を控えざるを得なくなり、まして、旅行で各地を廻ることは出来なくなりました。芭蕉は自分の病気で動けなくなったので、現在の我々とは状況が異なりますが、 自由に遠出出来ないということでは同じです。むつや能代など東北各地で出会った方々はどうしているだろうかと、時折、私は思い出します。正に夢は枯れ野を駆け巡るです。今しばらくは我慢するしかないでしょう。しかし、社会が感染症を乗り越えることができたら、すぐに旅に出たいと思います。何の為に?建築を調べるためというほど、大袈裟なことではありません。いつもと違う場所は自然環境が異なる。環境が異なれば、人々の生活も、そして建物もまちも異なる。その違いが面白いし、自分の物の見方に新しい角度を与えてくれるのです。特にこれから建築を深く学んでいく卒業生の皆さんにとっては、様々な人々の生活に触れることがとても大切です。是非、仕事の合間を縫ってでも旅に出て、人々に出会い、まちを歩き、その違いを自分の引き出しに一杯詰め込んで下さい。
もう一つだけ芭蕉の言葉を紹介して締めくくりたいと思います。
春に百花あり 秋に月あり 夏に涼風あり 冬に雪あり
すなわちこれ人間の好時節
これは中世の宋という国、現在の中国ですが、その国にいた僧侶が作った詩を元にしているとのことです。春にたくさんの花、秋には月、夏に涼しい風、冬には雪があって、これらが我々にとって良い時期だということです。取り立てて特別なことは言っていないようです。自然を賛美しているだけの詩のようにも読めます。しかし、自然にある事柄をあるがままに受け取るということを普段、我々はどれ位しているでしょうか。道ばたの花や、夜空の月を立ち止まってじっと眺める余裕が普段の生活にあるでしょうか。皆さんの目の前には、これからは仕事を含めて、生きていく中で様々な問題が起こるでしょう。その時も慌てず、自然のままに受け入れて(この場合は「じねんに」と言った方が良いかもしれませんが)、素晴らしいと思ったことを心にとめ、つまらならいことには左右されない、そういう心にゆとりを持った生き方をして欲しい。芭蕉の言葉を借りて皆さんにこう伝えたいと思います。
復興から十年経った東北では、ハード整備は着実に進みましたが、未だ復興は達成されていないと感じている住民は少なくありません。そこには建築やまちを整備するだけでは解決出来ない様々な問題があります。どうすれば人々が納得出来る復興が出来るのか。被災した時に、建築に携わる人間は何を考え、どのように行動すれば良いのか。これは卒業生の皆さんに課せられた課題でもあります。一人ひとり、しっかりと考えながら建築の世界を歩んで下さい。
卒業生諸君の更なる成長を期待しつつ、改めてお祝いを申し上げて、式辞と致します。本日は誠におめでとうございます。
令和 三 年 三 月 十三 日
山形工科短期大学校 学校長 小幡 知之
未だ収まらない新型感染症のため、本日は、ご来賓が出席出来ず、保護者の方々も同席の人数を制限させて頂きました。このような形になったことは誠に残念ですが、ご理解頂きたいと思います。卒業生のみなさんは先日の卒業制作展を見ても分かる通り、入学前と比べて大変大きく成長しました。胸を張ってこの伊佐沢の山から巣立って行って下さい。
さて、皆さんに送る言葉として、松尾芭蕉の作品を取り上げます。ご存知の通り、芭蕉は、江戸時代前期の俳句を詠んだ人で、各地を旅して句を作り、現在の山形県にも訪れて、山寺立石寺や最上川を題材とした句を詠みました。しかし、今日は少し変わった句を挙げます。
旅に病んで 夢は枯れ野を駆け巡る
これは芭蕉が晩年、旅先で詠んだもので、病に伏せって動きはとれないなか、寝ている際の夢では冬の野原を駆け巡るほど、旅をしたいという心からの想いが表れています。
寂しい雰囲気があるので、今日の晴れの日には合わないような感じもしますが、敢えて取り上げました。その理由をこれからお話します。
ところで私事ですが、仕事の出張を含めて、知らない土地に出かけるのが大好きで、少しでも時間があるとそのまちや集落を見て歩きます。しかし、この一年、我々は遠出を控えざるを得なくなり、まして、旅行で各地を廻ることは出来なくなりました。芭蕉は自分の病気で動けなくなったので、現在の我々とは状況が異なりますが、 自由に遠出出来ないということでは同じです。むつや能代など東北各地で出会った方々はどうしているだろうかと、時折、私は思い出します。正に夢は枯れ野を駆け巡るです。今しばらくは我慢するしかないでしょう。しかし、社会が感染症を乗り越えることができたら、すぐに旅に出たいと思います。何の為に?建築を調べるためというほど、大袈裟なことではありません。いつもと違う場所は自然環境が異なる。環境が異なれば、人々の生活も、そして建物もまちも異なる。その違いが面白いし、自分の物の見方に新しい角度を与えてくれるのです。特にこれから建築を深く学んでいく卒業生の皆さんにとっては、様々な人々の生活に触れることがとても大切です。是非、仕事の合間を縫ってでも旅に出て、人々に出会い、まちを歩き、その違いを自分の引き出しに一杯詰め込んで下さい。
もう一つだけ芭蕉の言葉を紹介して締めくくりたいと思います。
春に百花あり 秋に月あり 夏に涼風あり 冬に雪あり
すなわちこれ人間の好時節
これは中世の宋という国、現在の中国ですが、その国にいた僧侶が作った詩を元にしているとのことです。春にたくさんの花、秋には月、夏に涼しい風、冬には雪があって、これらが我々にとって良い時期だということです。取り立てて特別なことは言っていないようです。自然を賛美しているだけの詩のようにも読めます。しかし、自然にある事柄をあるがままに受け取るということを普段、我々はどれ位しているでしょうか。道ばたの花や、夜空の月を立ち止まってじっと眺める余裕が普段の生活にあるでしょうか。皆さんの目の前には、これからは仕事を含めて、生きていく中で様々な問題が起こるでしょう。その時も慌てず、自然のままに受け入れて(この場合は「じねんに」と言った方が良いかもしれませんが)、素晴らしいと思ったことを心にとめ、つまらならいことには左右されない、そういう心にゆとりを持った生き方をして欲しい。芭蕉の言葉を借りて皆さんにこう伝えたいと思います。
復興から十年経った東北では、ハード整備は着実に進みましたが、未だ復興は達成されていないと感じている住民は少なくありません。そこには建築やまちを整備するだけでは解決出来ない様々な問題があります。どうすれば人々が納得出来る復興が出来るのか。被災した時に、建築に携わる人間は何を考え、どのように行動すれば良いのか。これは卒業生の皆さんに課せられた課題でもあります。一人ひとり、しっかりと考えながら建築の世界を歩んで下さい。
卒業生諸君の更なる成長を期待しつつ、改めてお祝いを申し上げて、式辞と致します。本日は誠におめでとうございます。
令和 三 年 三 月 十三 日
山形工科短期大学校 学校長 小幡 知之
2021.03.15:yit-ac:[お知らせ]
第23期生 卒業生代表挨拶
卒業生代表 藤田優芽君(那須建設(株)・郡山北工業高校出身)の挨拶です。
本日、私たち第二十三期生一同は、晴れて山形工科短期大学校の卒業式を迎えることが出来ました。また、昨年から続くコロナ禍における制約の多い中、このような式典を挙げて頂き、ありがとうございます。そして、お忙しいところご出席下さいました皆様に、卒業生一同心から御礼申し上げます。
改めて二年間を振り返ってみますと、卒業するという実感がまだ湧かないほどに時間はあっという間に過ぎていったと感じています。一方、挑戦の日々が続き、今までにないくらい多くの経験を積んで成長をする、そんな濃密な二年間を過ごせたとも感じています。この学校で過ごした二年間は多くの経験、感謝に満ち溢れたものでした。
入学当初は、他県から集まった人達での寮生活。二人部屋ということもあり、中々コミュニケーションが取れず、これからの生活への不安でいっぱいでした。しかし、徐々にお互いのことを知り、共に生活していく中で、不安が希望に変わっていきました。四六時中一緒に生活していることもあり、何気ない会話の積み重ねや掃除担当の分担、共同スペースの場所の譲り合いなどコミュニケーション能力と協調性を育むことが出来ました。
次に学業では、会社の研修に出させてもらいながら授業を受けることが出来たので、現場でしか分からないことを座学に活かしたり、座学で得た知識を現場で活かしたりと、確実に自分の能力を伸ばすことが出来ました。また、実習の時間が多く、実際に作業をしてみないと分からないことが多く学べました。二年次には学んだことを活かし、二級技能検定に挑戦しました。今年は自分を含め三人で挑戦し、互いに教えあい、支えあっていきました。最後まで合格する自信が持てるほどには至りませんでしたが、それでも三人で無事検定を受験することが出来ました。まだ結果は分かりませんが、共に挑戦した友人や先生にはとても感謝しています。技能検定が終わると、本格的に卒業制作に移りました。作業ペース配分を間違えてしまったこともあり、最後までドタバタしてしまいましたが、それでもみんなに協力してもらい、学内発表に間に合わせることが出来ました。協力してくれた方にはとても感謝しています。また、最後に二年間の集大成を積み込めることができて、いい思い出になりました。
企業様には、二年間私達が勉学に励めるよう支援して頂きありがとうございます。山形工科短期大学校で学んだことを活かして、最前線で活躍していけるように励みます。四月からは改めてお世話になります。
保護者の皆様には、ここまで育てて頂きありがとうございます。これからは社会人として自立し、周りからも頼られるような存在になれるよう努力します。また度々迷惑をかけるかもしれませんが、人として強くなるので心配はしないでください。
最後となりますが、改めて二年間お世話頂いた皆様、友人に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。以上、卒業生代表の言葉とさせて頂きます。
令和三年三月十三日
第二十三期生卒業生代表 藤田優芽
本日、私たち第二十三期生一同は、晴れて山形工科短期大学校の卒業式を迎えることが出来ました。また、昨年から続くコロナ禍における制約の多い中、このような式典を挙げて頂き、ありがとうございます。そして、お忙しいところご出席下さいました皆様に、卒業生一同心から御礼申し上げます。
改めて二年間を振り返ってみますと、卒業するという実感がまだ湧かないほどに時間はあっという間に過ぎていったと感じています。一方、挑戦の日々が続き、今までにないくらい多くの経験を積んで成長をする、そんな濃密な二年間を過ごせたとも感じています。この学校で過ごした二年間は多くの経験、感謝に満ち溢れたものでした。
入学当初は、他県から集まった人達での寮生活。二人部屋ということもあり、中々コミュニケーションが取れず、これからの生活への不安でいっぱいでした。しかし、徐々にお互いのことを知り、共に生活していく中で、不安が希望に変わっていきました。四六時中一緒に生活していることもあり、何気ない会話の積み重ねや掃除担当の分担、共同スペースの場所の譲り合いなどコミュニケーション能力と協調性を育むことが出来ました。
次に学業では、会社の研修に出させてもらいながら授業を受けることが出来たので、現場でしか分からないことを座学に活かしたり、座学で得た知識を現場で活かしたりと、確実に自分の能力を伸ばすことが出来ました。また、実習の時間が多く、実際に作業をしてみないと分からないことが多く学べました。二年次には学んだことを活かし、二級技能検定に挑戦しました。今年は自分を含め三人で挑戦し、互いに教えあい、支えあっていきました。最後まで合格する自信が持てるほどには至りませんでしたが、それでも三人で無事検定を受験することが出来ました。まだ結果は分かりませんが、共に挑戦した友人や先生にはとても感謝しています。技能検定が終わると、本格的に卒業制作に移りました。作業ペース配分を間違えてしまったこともあり、最後までドタバタしてしまいましたが、それでもみんなに協力してもらい、学内発表に間に合わせることが出来ました。協力してくれた方にはとても感謝しています。また、最後に二年間の集大成を積み込めることができて、いい思い出になりました。
企業様には、二年間私達が勉学に励めるよう支援して頂きありがとうございます。山形工科短期大学校で学んだことを活かして、最前線で活躍していけるように励みます。四月からは改めてお世話になります。
保護者の皆様には、ここまで育てて頂きありがとうございます。これからは社会人として自立し、周りからも頼られるような存在になれるよう努力します。また度々迷惑をかけるかもしれませんが、人として強くなるので心配はしないでください。
最後となりますが、改めて二年間お世話頂いた皆様、友人に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。以上、卒業生代表の言葉とさせて頂きます。
令和三年三月十三日
第二十三期生卒業生代表 藤田優芽
2021.03.15:yit-ac:[お知らせ]
第23期生 修了証書授与式が終了しました
2021年3月3日、第23期生の修了証書授与式が行われ、23期生は無事、卒業しました。
今年度の褒賞受賞者は次の通りです。
一、山形県知事賞
株式会社協和ハウス 藤 田 優 芽(福島県立郡山北工業高等学校出身)
一、卒業制作賞
株式会社大堀工務店 大 堀 雄 生(山形県立産業技術短期大学校出身)
一、インテリア優秀学生賞
株式会社髙橋木工所 泉 田 阿 澄(新潟県立新潟工業高等学校出身)
一、山形県職業能力開発協会長表彰
株式会社大堀工務店 大 堀 雄 生
一、皆 勤 賞
那須建設株式会社 三 上 享 也(青森県立むつ工業高等学校出身)
株式会社大堀工務店 大 堀 雄 生
株式会社本多建設 内 海 愛(山形県立置賜農業高等学校出身)
今年度の褒賞受賞者は次の通りです。
一、山形県知事賞
株式会社協和ハウス 藤 田 優 芽(福島県立郡山北工業高等学校出身)
一、卒業制作賞
株式会社大堀工務店 大 堀 雄 生(山形県立産業技術短期大学校出身)
一、インテリア優秀学生賞
株式会社髙橋木工所 泉 田 阿 澄(新潟県立新潟工業高等学校出身)
一、山形県職業能力開発協会長表彰
株式会社大堀工務店 大 堀 雄 生
一、皆 勤 賞
那須建設株式会社 三 上 享 也(青森県立むつ工業高等学校出身)
株式会社大堀工務店 大 堀 雄 生
株式会社本多建設 内 海 愛(山形県立置賜農業高等学校出身)
2021.03.15:yit-ac:[お知らせ]